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2011/12/24 22:05
日本でも実績を残したフリートナスルーラ系最後の生き残りがアメリカ一般戦勝利
12月23日にペンナショナル競馬場で行われた一般戦(3歳以上、ダート8ハロン70ヤード、8頭立て)で、3番人気のPayton's Victory(せん4)が9・1/2馬身差の圧勝。逃げ馬をマークする3番手につけ、4コーナーで先頭に立つと直線は突き放す一方のワンサイドゲームだった。これで通算26戦5勝。
優勝馬は4代父にFleet Nasrullahを持つ血統。Fleet Nasrullah系は日本ではG1元年の安田記念を勝ったハッピープログレス、岩手競馬史上最強馬トウケイニセイ、いくつもの地方と中央を渡り歩いた強豪ダイコウガルダンなどを出していて、競馬歴の長い人は「ああ、あれか」と思い出せるくらいの実績はあると思う。
Fleet Nasrullahは数々の活躍馬を輩出したが、産駒で種牡馬として成功したのは優勝馬の3代父のGummoくらい。Gummoはサンタアニタダービー勝ち馬Flying Pasterを通じてなんとか血統を守ってきたが、調べた限りではアメリカで同系種牡馬はもういないようだ。優勝馬もせん馬なので血を残す可能性はゼロ。他国に輸出されて生き残っていなければこの系統は間もなく消滅する運命といえる。日本でもハッピープログレスとトウケイニセイが種牡馬になったが、活躍馬を出せず種牡馬を引退している。