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2011/12/28 12:26
ボールドルーラー系の傍系ボールドラッド(IRE)系のマイナー支流産駒が英で勝利
12月27日にサウスウェル競馬場で行われた一般戦(2歳、AW6ハロン、8頭立て)で、6番人気のMan Of My Word(せん2)が好スタートからセーフティリードを保ったまま1・1/4馬身差で逃げ切り勝ち。Man Of My Wordは11戦目での勝ち上がりで、これまで2着が2回あったが6ハロン以下では好走が少なくて、しかもClass6からClass5に格上げしての出走だったため、人気を落としていたようだね。
Man Of My Wordは4代父にBold Lad(IRE)を持つ血統。アイルランド産馬のBold Lad(IRE)はヨーロッパで発展したBold Ruler系で、産駒ではPersian Boldなどが成功し、日本でもPersian Bold産駒のマル外だったパーシャンボーイが宝塚記念を勝っている。しかしSeattle Slew系以外はかなり衰退したこの系統の例に漏れず、今では名のある種牡馬はほぼ消えている。ちなみに「(IRE)」と表記されているのは、同名同父のアメリカ産馬、Bold Lad(USA)の系統があるため。netkeibaで「Bold Lad」の検索がひっかかるのは(IRE)のほう。(USA)のほうはデータベースにないようだね。netkeibaさん、なんとかなりません?
勝ち馬はBold Lad(IRE)でもマイナーのCyrano de Bergeracのラインに属する。Cyrano de BergeracはG3で2着程度の平凡な成績だったが、種牡馬としては米G1マンノウォーSを勝ったMillkomを出し、Millkomも英G1デューハーストS、米G1フランクE.キルローマイルHを勝ったMilk It Mickを出して一子相伝のように血をつないだ。気がついたら主力系統が衰退してて、Bold Lad(IRE)系の数少ない希望の星となってしまった感じ。
そのMilk It Mickは2008年から種牡馬入りしていて、イギリスで3年間繋養された後、今年からフランスのラフォレ牧場に移動しているみたい。2012年の種付け料は2000ユーロ。今年が初年度産駒がデビューだったが、おそらくMan Of My Wordでようやく産駒初勝利のはず。2歳G1を勝っているのに初年度産駒がさっぱり走らないあたり、将来性はかなり怪しい。1頭だけでもその血をつなぐ産駒を出せればいいんだけど……。