【本日のマイナー血統】アルゼンチン最強馬フォルリ系の10歳馬が英国一般戦勝利

昨年12月31日にリングフィールド競馬場で行われた一般戦(3歳以上、AW6ハロン、9頭立て)で、3番人気のEfistorm(せん10)が逃げ馬を見る3番手を進み、直線で抜け出して勝利。鞍上は昨年G1初勝利を収めた女性騎手のヘイリー・ターナー。明け11歳となる勝ち馬はこれで110戦21勝。若い頃は5ハロンが得意だったが、歳をとってズブくなったか近年は6ハロンが得意になったみたい。

勝ち馬は3代父にForli、5代父にHyperionを持つ血統。Forliは無敗でアルゼンチン四冠を制した同国最強級の名馬で、アメリカで種牡馬入りすると米G1フォアゴーSに名を残す名馬Foregoなどを出して成功した。アルゼンチンは南米最強国で、上位馬はアメリカでも互角に戦えるレベルにあるから、さもありなん。Forli系はHyperion直系の数少ない生き残りで、勝ち馬の父EfisioはイタリアG1勝ち馬で現存するラインのひとつ。2006年に蹄葉炎で世を去り、少々小粒だが代表産駒のG1馬など複数の産駒が後継となっている。

日本でForli系の活躍馬といえばなんといっても皐月賞、菊花賞を制した二冠馬セイウンスカイだが、残念ながら種牡馬としては成功せず、というかそもそも人気が出ずにチャンスが少なく、活躍馬は出せなかった。事実上種牡馬を引退した後、昨年事故で死んでしまった。