サラブレッドタイムズのユーザーが選ぶベストオブ2011

サラブレッドタイムズはアメリカの競馬専門紙で、そこのオンライン投票でさまざまな2011年のベストを決めようという企画の結果発表です。けっこうな項目数があるので、すべてを見たい方は以下のアドレスまで飛んでください。

http://www.thoroughbredtimes.com/national-news/2012/01/07/thoroughbred-times-best-of-2011-winners.aspx

さて、数ある項目の中でも一番注目を集めるのは北米年度代表馬。今年は傑出馬不在で、どれを選んでも不満が出るような状態でしょう。そんな中でオンライン投票のトップになったのはこの馬。

Best horse to race in North America - Havre de Grace

牝馬のHavre de Graceが全体の38.9%の得票を得てトップになりました。過半数を得られてはいませんが、それでも2位のAnimal Kingdomが15.8%、3位のCape Blancoが11.3%なので、支持率はだいぶ抜けています。このほかGame On Dude、Tizway、Drosselmeyerなどに少しずつ票を取られて、それで過半数に行かないんでしょうね。ヨーロッパからの遠征馬で芝G1を3戦3勝のCape Blancoが3位というあたりに傑出馬不在が象徴されているような。

Havre de GraceはG1を3勝。特に秋のパフォーマンスが圧巻で、牡馬相手に横綱相撲で完勝のウッドウォードS、この年のBCレディーズクラシックを勝つRoyal Deltaに8馬身以上の差で圧勝のベルデイムSとG1を連勝し、牝馬ながらBCクラシックに駒を進めました。しかしBCクラシックでは離された4着。勝つか僅差の2着なら堂々の年度代表馬だったでしょう。ちなみに今年のベストレースもウッドウォードSが選ばれています。

面白いのはブログ、フェイスブック、ツイッターのベストも選ばれているところ。特にベストブログに選ばれたハンギンウィズハスキンは、ライバル誌のブラッドホースのサイトで掲載されているブログだったりします。そのへん大らかだなあ。このブログはCigarの物語といった読み物、ZenyattaとRachel Alexandraを訪問したレポート、北米にとどまらない予想や論評などが掲載され、かなり読み応えがある印象です。英語が苦にならない方は一読をオススメします。ちなみにベストフェイスブックはZenyatta、ベストツイッターは@ andyserlingでした。