【本日のマイナー血統】タキオンにも入ってるラジャババ系産駒が最低人気で圧勝

1月7日にアケダクト競馬場で行われた未勝利戦(3歳、AW6ハロン、9頭立て)で、50倍近い単勝倍率で最低人気だったBrass Note(せん2)が中団追走から直線豪快に差し切り、4･1/4馬身差でまさかのデビュー戦圧勝を飾った。ベルモント競馬場で出した調教タイムが計測した中で最低だったようで、そりゃ人気出ないのも仕方ないわ。

勝ち馬は4代父にRaja Babaを持つ血統。Bold Ruler産駒のRaja Babaは1980年北米リーディングサイアーで、日本ではロイヤルスキーの父として有名。ロイヤルスキーの代表産駒アグネスフローラはアグネスタキオン、アグネスフライトの兄弟を出し、主にタキオンを通じてRaja Babaの血を伝えている。Seattle Slewのライン以外は衰退したBold Ruler系だが、Raja BabaのラインはYes it's Trueの産駒をわりとアメリカの勝ち馬で見るのでまだマシなほうかな。

Raja Baba以降はWell Decorated(2歳G1勝ち)→Notebook(重賞2勝)と経て、勝ち馬の父のWell Noted(重賞1勝)へとつながる。Notebookは1985年生まれで、その頃にノートPCは存在しなかったようなので、そういう意味のノートブックではない。でも、後継種牡馬を調べるとDesktop、Laptop Computerという馬名があったりするのは許してあげて。

Well Notedはニューヨーク州のモンヒルファームで繋養され、2012年の種付け料はPrivate。これまで5勝して約19万ドルを稼いだ馬が最高のようなので、それを超える可能性がある馬が出たのはなによりだろう。ちなみに獲得賞金3位の産駒は母の父が京成杯勝ち馬でニューヨーク州で種牡馬入りしたエーピージェットだったりする。