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2012/01/10 12:24
ミエスクの孫の日本生産馬がベルギーで27戦目の初勝利
1月9日にモンス競馬場で行われた一般戦(4歳以上、AW1600m、10頭立て)で、2番人気のZen(せん5)がハナ差で辛勝。これがじつに27戦目での初勝利だった。斤量はほとんどの馬が57?60kgを背負っている中、最軽量ハンデの54kgで、これが人気の原因だったか。
Zenは父がバゴ、母がセカンドハピネス(母の父 Storm Cat)という血統。母は未勝利馬だが、BCマイル連覇などの女傑Miesqueの産駒で、Kingmamboとは半兄妹の関係にある超良血。引退後は2006年に日本に輸入され、社台の白老ファームで繋養されている。2007年生まれのZenは初仔で、この馬と2番仔のHappy(牝4)は2008年にフランスへ輸出された。セカンドハピネスは社台にいるものの、所有者は世界的オーナーのニアルコスファミリー。バゴも現役時は同ファミリーがオーナーだったので、バゴの血を求めて繁殖牝馬を送り込んだのだろう。ちなみに3番仔のアグネスタキオン産駒タフディシジョン(牡3)は金子真人ホールディングスに購入されて日本で競走馬になり、現在は未出走。4番仔は父がバゴだが、まだ輸出はされていない。
Zenは2歳11月下旬に母も管理した調教師のもとでデビュー戦したが、惨敗して早々と見切りをつけられ、売買目的のクレーミング競走に出走。いくつかのトレードを経て、現在のオーナー兼調教師のラクロア師に購入されたようだ。フランスでは未勝利のこの馬がベルギーでは2番人気だったあたりはレベルの差なのか。ちなみにモンス競馬場は田中博康騎手が日本人騎手のベルギー初勝利を挙げた競馬場でもある。