【本日のマイナー血統】インテント系のマイナー分岐の産駒が米一般戦勝利

1月11日にアケダクト競馬場で行われた一般戦(4歳以上牝馬、AW8ハロン70ヤード、9頭立て)で、5番人気のJudicial Leader(牝6)が逃げる1番人気をマークする位置で追走し、直線残り1ハロンで先頭に立つとそのまま突き放して3･1/4馬身差で快勝した。おもにクレーミング競走に出走して通算38戦7勝。これで3連勝と好調をキープしている。

勝ち馬は3代父にIn Reality、5代父にIntentを持つ血統。In RealityはいわゆるMan o'War系中興の祖で、その分岐はRelaunch、Known Fact、Valid Appearlの3本にほぼ集約される。日本ではKnown Factのラインが一番走っていて、ウォーニングがスプリンターズS勝ち馬カルストンライトオを、初期の競馬SLGで名前が入りきらなかった長名馬マークオブディスティンクションが重賞2勝したG1戦線の名脇役ホッカイルソーを出している。

勝ち馬の祖父はそれらに属さないJudge Smellsで、2歳時に3戦3勝でG3を制するも故障で引退した未完の大器だ。種牡馬としてはG1馬を出せず、勝ち馬の父のJudge T Cが重賞3勝したのが最高のようだ。そのJudge T CはG1馬を出して父を超えたものの、2007年にサウジアラビアへ輸出され、米国内に後継種牡馬は残っていない。Judge Smellsの産駒が3頭ほど細々と種牡馬をしていて、なんとか生き残っているといった状況だ。