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2012/01/16 20:15

【本マイ血】ディズニーに消されそうな馬名のトムロルフ系マイナー分岐産駒が米で勝利

1月15日にアメリカのサンランドパーク競馬場で行われた未勝利戦(3歳牝馬、ダート8ハロン、8頭立て)で1番人気のMickeys Last Dance(牝3)がスタート直後最後方に下げてから間もなく進出を開始し、直線入り口で先頭に立つとさらに加速して4馬身差、3着とは10馬身差で圧勝した。7戦目での初勝利だが、ステークスで2着があり、力を出せればこのくらいは出来て当然。ムラ駆けでアテにならない、ともいえそうだけど。馬名は直訳すると「ミッキーの最後のダンス」。……ミッキー死んじゃうの? って、ディズニーがくるぞー、早く逃げてー。

Mickeys Last Danceは4代父にTom Rolfe、5代父にRibotを持つRibot系の産駒。プリークネスS優勝馬Tom Rolfeからは産駒のHoist the Flag→曽祖父 Ribotに続く凱旋門賞連覇のAllegedと続くラインが大きく発展した。しかし、Allegedは小さくまとまった産駒を多く出したこともあって有力な後継種牡馬に恵まれず、現在は衰退の一途である。

勝ち馬の属するラインはそのAllegedとは別の分岐で、祖父がHoist the Flag産駒の未出走馬Aferd。マイナー馬産地のオハイオ州生産馬で、母がステークス2勝、半妹が重賞で何度か入着がある程度。それなのになぜか種牡馬入りし、決して恵まれた境遇ではない中で、米G1オークローンH勝ち馬Precocityなど25頭のステークスウィナーを輩出。3年連続でノースダコタ州のリーディングサイアーになるという、思わぬ成功を遂げた。おそらく日本だと種牡馬入りはほぼ不可能で、仮になっても地方で勝てれば御の字というマイナー種牡馬からG1馬が出るというところは、広大な国土を持つアメリカの馬産の奥行きと魅力のような気がする。

ちなみに前述の半妹、じつはビッグレッドファームが社運を賭けて輸入したドバイWC優勝馬ロージズインメイの母 Tell a Secretだったりする。つまりAferdロージズインメイの伯父にあたるわけだ。ただし、甥のデビュー前に死亡しており、活躍の恩恵はまったく受けていない。

勝ち馬の父であるPrecocityは米G1の3着馬がいる程度の産駒成績で種牡馬としては失敗の模様。それでも今年の種付け料4000ドルと強気な価格設定で、ニューメキシコ州で種牡馬生活を送っているようだ。

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