517件のひとこと日記があります。
2012/01/17 20:00
【本マイ血】祖父がシャーガーの半弟のバステッド系産駒が中米フランス領で2着
1月15日にグアドループ競馬場で行われた一般戦(4歳以上、芝1400m、7頭立て)でCadoneo(牡4)が2・1/2馬身差の2着に入った。
Cadoneoは3代父にBusted、5代父にDonatelloを持つ血統。Bustedは“キングジョージ”、エクリプスSなど現在のG1級競走を3勝し、種牡馬としてもエクリプスS連覇のMtoto、“キングジョージ”でのグランディとの死闘で知られるBustinoなどを出して成功したが、競馬のスピード化に抗えなかったかのように衰退。現在は親系統のDonatello系も含めて有力な後継種牡馬がおらず、絶滅の黄色信号が赤になる気配がある状態だ。
そのBustedの産駒である祖父 Shernazarは英重賞3勝。この馬のセールスポイントはなんといっても、英ダービーを10馬身差の史上最大着差で優勝したが、種牡馬2年目に誘拐され行方不明になったShergarを半兄にもつことだろう。種牡馬としては2頭のG1馬を出して一定の成功を収めたが、1世代しか産駒を残せなかった兄の分も期待されただけに、物足りないという評価もありそう。代表産駒の伊ダービー馬Houmayounはアイルランドの乗馬用スタッドで繋養されている模様。
勝ち馬の父のLitaneoは現役時代6戦2勝。一般戦での勝利でステークスでの実績はないようだ。引退後はフランスで種牡馬入りし、現在はカリブ海にあるフランス領グアドループ島で種牡馬生活を送っている。この馬から血統勢力図を塗り替えるような馬は期待するだけ無駄ではあるけど、かつての名馬ゆかりの血がこうして今でも続いている、というだけでも世界は広いなあ、と思ったり。