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2012/04/15 08:47
米G1ブルーグラスSはデュラハンがハンセンを撃破 ハウグレートは5着
4月15日にキーンランド競馬場で行われた米G1ブルーグラスS(3歳、AW8.5ハロン、13頭立て)は2番人気のデュラハンが1番人気のハンセンを下してG1競走2勝目を飾った。騎手は日本で短期免許を取得もアメリカに戻っていたK.デザーモ。ハットトリック産駒ハウグレートは5着に終わり、賞金面でケンタッキーダービー出走は絶望的になった。
レースは予想通りハンセンが逃げ、2ハロン23.10秒、4ハロン46.64秒と、平均やや早めくらいのペースで推移する。ハウグレートは先行勢では後ろ目の中団を追走。4コーナー付近でハウグレートら後続勢がハンセンをつかまえるべく動くも、ハンセンは楽な手応えで直線に入り、直線でも寄せ付けない。しかし、後方に控えて直線強襲策をとっていたデュラハンが残り200m付近から一気に差をつめ、ゴール前50m付近でとらえて並ぶ間もなくかわして1・1/4馬身差で勝利した。
ハンセンは今回ペースとしては理想に近いもので、道中うまく息を入れている。先行勢がすべて先にバテているので、自分の競馬はやりきったはず。今回はデュラハンとデザーモ騎手がうまく乗ったとあきらめるほかはないだろう。ただ、圧倒的に強い存在ではないのは今年の3戦から明らかで、本番では3、4番手の評価が妥当か。一方、デュラハンは全2勝がAWのG1というAW巧者ではあるが、半兄にケンタッキーダービー馬マインザットバードがいるため、5、6番人気に浮上してくるかもしれない。
ハウグレートは厳しい流れを自分から積極的に動いて勝ちにいこうとしたが、直線に入った時点でそこまでの余力は残っていなかった。これまで順調にきていたが、トップクラスとの壁に初めて当たったという印象。今後はデュラハンを完封した芝を中心に走るのだろうか。日本馬の産駒がケンタッキーダービー出走の快挙はかなわなかったが、いずれまた重賞を、やがてはG1を勝てる日を楽しみに見守りたいと思う。