ケンタッキーダービーが枠順確定したので、有力馬をピックアップして分析してみる

※数字は枠順、「馬名のカタカナ表記/英字表記(騎手名)」で記載している。

1.ダディロングレッグズ/Daddy Long Legs(C.オドノヒュー)
通算5戦3勝。アイルランドの名調教師エイダン・オブライエン厩舎所属で、今季初戦のUAEダービーを2番手抜け出しで勝利。アメリカダートではBCジュヴェナイル12着惨敗のみだが、血統的にはアメリカン。

4.ユニオンラグズ/Union Rags(J.R.ルパルー)
通算6戦4勝。G1シャンペンSを6･1/4馬身差など、重賞3勝いずれも圧勝だが、BCジュヴェナイルでハナ差2着など、大一番でころっと負けてしまう印象。中団追走でどこからでも仕掛けられるのが強み。

5.Dullahan/デュラハン(K.J.デザーモ)
通算8戦2勝だが、勝ち星はいずれもAW馬場のG1。AWならではの追い込みをダートでどこまで発揮できるか。今年は強力な先行馬が多いため、前がやりあうと浮上してきそう。

6.ボーディマイスター/Bodemeister(M.E.スミス)
通算4戦2勝。前走G1アーカンソーダービーを圧巻の9･1/2馬身差逃げ切りで一躍最有力候補に踊り出た。枠順を考慮すると逃げても不思議ではない。日本に輸入されたエンパイアメーカーの産駒。

8.クリエイティブコーズ/Creative Cause(J.ロザリオ)
通算8戦4勝。G1ノーフォークSなど重賞3勝。どこからでも競馬ができる自在性の持ち主で、負けたレースでもつねに好勝負に持ち込む。乱戦で浮上してくるタイプか。

14.ハンセン/Hansen(R.A.ドミンゲス)
通算6戦4勝2着2回。デビュー2戦を合計25･1/2馬身差で逃げ切り、BCジュヴェナイルもハナ差で制した昨年2歳王者。今季は3戦1勝で得意のAW馬場でも負けるなど、昨年ほどの勢いはない。今季の1勝は2番手からの競馬で、外めの枠を引いたので2番手に控えるか。

15.ジェモロジスト/Gemologist(J.カステリャーノ)
通算5戦5勝。デビューから4戦は逃げ切りだったが、初G1の前走で3番手からの競馬で勝利。ボーディマイスターとハンセンを見ながら競馬ができれば勝機は十分。


【個人的な見解】
人気ではボーディマイスターとジェモロジストが分け合い、そこにユニオンラグズが割って入れるかの構図と予想。ただ、ボーディマイスターは重い斤量を背負い慣れていない印象で、前走から一気に8ポンド(約3.6kg)増える本番は危ないと見る。一方、ジェモロジストは前走で本番より-3ポンドで控える競馬をして勝ったのは大きい。ハンセンも含め、人気の先行馬が多いので、脚質的にはユニオンラグズに利があるか。荒れるとすればデュラハンの追い込み。