ケンタッキーダービー出走馬は幼駒時代、いくらで取引されたのか？

Bloodhorse.comに今年のケンタッキーダービー出走馬のオークション価格をまとめた記事があったので、枠順で全頭紹介します。


01.Daddy Long Regs：10万ドル(1歳時)
02.Optimizer：上場なし
03.Take Charge Indy：主取り(1歳時、8万ドル)
04.Union Rags：14万5000ドル(1歳時)→39万ドル(2歳時)
05.Dullahan：25万ドル(1歳時)
06.Bodemeister：26万ドル(1歳時)→上場取消(2歳時)
07.Rousing Sermon：上場なし
08.Creative Cause：13万5000ドル(1歳時)→上場取消2回(2歳時)
09.Trinniberg：1500ドル(1歳時)→21000ドル(2歳時)
10.Daddy Nose Best：主取り(当歳時、34000ドル)→35000ドル(1歳時)
11.Alpha：上場取消(1歳時)
12.Prospective：25万ドル(1歳時)
13.Went the Day Well：15000ドル(当歳時)→43385ドル(1歳時)
14.Hansen：上場なし
15.Gemologist：31万ドル(当歳時)
16.El Padrino：21万ドル(1歳時)
17.Done Talking：主取り(1歳時、35000ドル)
18.Sabercat：12万ドル(1歳時)
19.I'll Have Another：11000ドル(1歳時)→35000ドル(2歳時)
20.Liaison：29万ドル(1歳時)
補.My Adonis：上場なし


こうして比較すると、驚くべき高値の馬はいませんね。トレーニングセールにエントリーした馬が5頭いて、そのうち3頭がG1を勝っています。10万ドル以上の取引実績がある馬は上場経験のある15頭のうち10頭。走る馬は相応の血統背景や馬格などがあるということでしょうか。

高額取引と少額取引のベスト3をソートしてみるとこんな感じ。

■高額取引
04.Union Rags：14万5000ドル(1歳時)→39万ドル(2歳時)
15.Gemologist：31万ドル(当歳時)
20.Liaison：29万ドル(1歳時)

■少額取引
09.Trinniberg：1500ドル(1歳時)→21000ドル(2歳時)
19.I'll Have Another：11000ドル(1歳時)→35000ドル(2歳時)
13.Went the Day Well：15000ドル(当歳時)→43385ドル(1歳時)

単純な金額での比較です。2歳時価格のユニオンラグズと当歳時価格のジェモロジストでは、当歳時に31万ドルをつけたジェモロジストのほうが評価は高かったと言えるでしょう。ちなみにジェモロジストは祖母と伯母が重賞勝ち馬で、祖母の半妹がG1勝ち馬。従姉に日本の牝馬三冠を達成したスティルインラブがいるという血統です。

一方、トリニバーグの1500ドルは中南米に運ばれてデビューしててもおかしくない価格。トレーニングセールの21000ドルも期待された馬の価格ではなく、これで出走にこぎつければ超お買い得ですね。