【本マイ血】6世代にわたって大レース未勝利のシングシング系産駒が英国一般戦勝利

1月22日にケンプトン競馬場で行われた一般戦(4歳以上、AW7ハロン、12頭立て)で、3頭並んでの7番人気Garstang(せん9)が中団から差し切って勝利。通算90戦11勝で約1年ぶりの勝利だった。

Garstangは5代父にSing Singを持つ血統。Sing Singは史上最強マイラーとの呼び声も高いTudor Minstrelの産駒で、早熟のスプリンターだった。これ以降はヨーロピアンスプリント血統としてそれなりに血をつないできたが、現在は有力な後継種牡馬がおらず、消え行くのは時間の問題というところまで衰退している。

じつはSing Sing以下、勝ち馬自身はもちろん、父系5世代の種牡馬5頭のいずれも、現在のG1に相当する大レースを勝った馬がいない。それで6代続くというのは、G1を勝っても干されることがままある日本の馬産の概念では計り得ないことだと思う。