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2012/01/28 23:35

【本日のマイナー血統】“幻の三冠馬”ブルーピーター系産駒がアメリカ一般戦勝利

1月27日にチャールズタウン競馬場で行われた一般戦(4歳以上、ダート6.5ハロン、8頭立て)で、3番人気のIsland Sky(せん9)が後方から4コーナーで差を詰め、直線半ばで先頭に立つと1・3/4馬身差をつけて勝利した。通算86戦19勝で、今年に入って2戦2勝。休みなく使われているが、6戦連続3着以内と好調が続いている。

Island Skyは5代父にBlue Peterを持つ血統。Blue Peterは英2000ギニーと英ダービーを勝った二冠馬で、古馬相手にエクリプスSも制した。三冠はもちろん、フランスの無敗馬Pharisとの対決にも期待が高まったが、第二次世界大戦の影響でセントレジャーSが中止となる形でそれは絶たれてしまった。

種牡馬としては英ダービー馬を出すなどしたが、仏リーディングを4回獲得したライバルPharisと比べると期待外れで、オーストラリアに輸出されたMastheadがMatricePago Pagoの名競走馬父子を出してラインを発展させた。Pago Pagoはアメリカで種牡馬生活を送ったが、今回の勝ち馬の父のIsland Whirlほか数頭の活躍馬を出すにとどまり、晩年はオーストラリアへ帰国した。

そのIsland WhirlジョッキークラブGCなど米G1の中でも格の高いレースを3勝し、種牡馬としても期待されたが、G1馬を1頭出すにとどまった。そのG1勝ち馬はニュージーランドで種牡馬入りしたため、現在アメリカにはマイナーな後継種牡馬が数頭残っているにすぎない。ニュージーランドにも後継種牡馬は残っていないようで、現存する種牡馬が消えればそれで終焉となるだろう。それでもライバルの父系はすでに断絶しているはずで、産駒成績では負けたが父系の存続では勝った形になった。

日本にも同系の種牡馬は何頭か輸入されたが、アポッスルが重賞勝ち馬を数頭出した程度だった。ただし、種牡馬としてはほとんど成功しなかったティエポロが、母の父としてタニノムーティエタニノチカラロングエースなどを出して日本の競馬史に名前を刻んでいる。

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