キングストレイルの移籍5戦目はロイヤルアスコットでブービー

6月20日にイギリスのアスコット競馬場で行われた、ロイヤルアスコット開催の条件戦ロイヤルハントカップ(3歳以上、芝8ハロン、30頭立て)に、中央競馬で重賞2勝を挙げ、昨年アイルランドで現役復帰したキングストレイルが出走。スタート直後好位につけるも、外枠の馬がペースアップを図るとそれについていけず後退。上り坂に入ったあたりで力尽き、ほぼ歩くような走りでブービーの29着に終わった。

このへんは移籍後10〜11ハロンのオールウェザー馬場ばかりを走って8ハロンのペースと芝への対応ができなかったこと、日本で経験したことのない、上から見下ろしてもわかるほどの急な上り坂に精も根も尽き果てたためと思われる。まあ、そもそもが勝ち負けよりも思い出のための出走だった印象は否めない。これまでさしたる結果を残せていないし、3カ月近い間隔空けてるしね。

キングストレイルは名目上は種牡馬入のための移籍だけど、ここまでまったくそういった話は流れてこない。今季の種付けシーズンはほぼ終了。現役のまま来年までチャンスを待つのか、種牡馬入りを断念して日本もしくは海外で余生を送るのか、ロイヤルアスコットの出走も果たせたし、決断すべきじゃないかな。正直、これ以上の上積みは見込めないし、先の見えない現役を続けさせるのはちょっとつらいものがあるね。