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2012/02/10 07:48
【本日のマイナー血統】ダマスカス系傍流の11歳馬がアメリカ一般戦で勝利
2月8日にチャールズタウン競馬場で行われた一般戦(4歳以上、ダート6.5ハロン、9頭立て)で、1番人気のHands On(せん11)が終始後続にからまれながらも3/4馬身差で逃げ切った。通算87戦21勝。ステークス勝ちはないが、2着4回、3着2回を経験している。昨年13戦5勝の成績でデビュー10年目となる今回の今年初戦を勝利。レースの賞金規模は30000ドルと悪くなく、底辺のレースで勝ちを拾っているわけではない。まだまだ元気な11歳馬だ。ちなみに2007年以外は毎年1勝以上している。
http://www.equineline.com/Free-5X-Pedigree.cfm?page_state=ORDER_AND_CONFIRM&reference_number=6161040
Hands Onは3代父にDamascusを持つ血統。Damascusはアメリカクラシック二冠など大レースを勝ちまくった名馬で、種牡馬としても成功した。ただ、現在は他の系統に押されて衰退の兆候が顕著。特にBCクラシックなどG1で10勝を挙げた歴史的名馬Skip Awayが種牡馬として大失敗したのが痛い。
Damascus系は現在はPrivate Account→Private Terms、ちょっと地味だがEastern Echo→Swiss Yodelerのラインが主力で、あとはTime for a Change→Fly So FreeからドバイWCを制したキャプテンスティーヴが出ているくらい。勝ち馬の属するCutlassのラインはほとんど見かけることはない。
Cutlassは無名のレースばかりで7勝を挙げた程度だったが、種牡馬としてはG1馬を2頭出して結果を残した。その産駒で勝ち馬の父のFriendly Loverは重賞6勝で、牡馬の産駒では2番手に挙げられる活躍馬だった。ただ、種牡馬としては重賞勝ち馬はなく、ステークス2勝馬が一応後継種牡馬になってる程度みたい。日本にも1頭だけ産駒が輸入されていて、あの関口房朗氏が所有したフサイチウィードが中央4勝、笠松の重賞で3着2回の成績を残している。