エイシンダンカーク産駒など3頭が準重賞制覇した、今週末の日本関係馬の成績

■エイシンダンカーク産駒2頭がスウェーデン準重賞ダブル制覇　2カ月ぶり2回目
9月9日にスウェーデンのテビー競馬場で行われたブリーダーズトロフィークラシック(L、3歳以上、芝1950m、15頭)に、エイシンダンカーク産駒のジミーマック/Jimmy Mack(牡3)が4番人気で出走。中団追走から4コーナーで大外に持ち出すと直線では際立った末脚を発揮。1番人気と競り合いになったがゴール前で抜け出して目測でクビ差で勝利した。

ジミーマックは7月11日の準重賞ブリーダーズトロフィーマイルも制していて、このときも大外からの差し切り勝ち。この日勝ったクラシックはブリーダーズトロフィー最高峰のレースらしく、総賞金130万クローナ。ユーロ換算で約16万ユーロくらいと、ヨーロッパの準重賞としては破格。同日の愛G2が10万ユーロだしね。なお、エイシンダンカーク産駒は計4頭が出走していて、ジミーマック以外は5、8、9着だった。

そのレースの2レース前に行われたランウェーズスタッドステークス(L、3歳以上牝馬、芝1950m、13頭)では、同じくエイシンダンカーク産駒のイーデセンセーション/Ede Sensastion(牝4)が単勝5.8倍の2番人気で出走。これまた中団追走から直線で外からバツグンの末脚で伸び、2着に1･1/2馬身差をつける快勝だった。こちらも7月11日のブリーダーズトロフィーステイヤーを勝っていて、2度めの準重賞ダブル制覇となった。

レース映像は例のごとく直リンクできないので以下のサイトで探してください。
http://www.atgvision.com/

RACE REPLAYS→V64を選択して、画面中央下のレース群から「V64-6 Taby Gallop September 9 2012」か「V64-4 Taby Gallop September 9 2012」を選択。前者がジミーマック(水色の勝負服と白の帽子)の、後者がイーデセンセーション(緑と白の勝負服、白い帽子)のレースです。1週間くらいで消えるかも。


■ビワシンセイキ産駒ダンデブルペが韓国G3を連勝
9月9日に韓国のブサンギョンナム競馬場で行われたオーナーズカップ(国内G3、内国産馬、ダ2000m、12頭)に、ビワシンセイキ産駒ダンデブルペ/DANGDAE BULPAE(せん5)が単勝1.2倍の圧倒的1番人気で出走。逃げ馬の後ろにつけて直線200mほどで抜け出すと最後は流す余裕で2･1/2馬身差で勝利した。ダンデブルペは通算26戦17勝。前走の釜山広域市長杯に続く重賞連勝で現在4連勝中。重賞はG1の2勝を含めて通算7勝目。

ビワシンセイキはこのダンデブルペの活躍で一昨年、昨年と韓国リーディングベストテンに入っていて、今季も13位につけている。ダンデブルペが目標のG1大統領杯3連覇を達成すれば3年連続ベストテンも十分可能では。ちなみに現在日本からの輸入種牡馬でトップはコリアンダービー馬を出したイングランディーレの7位。


■アグネスゴールド産駒がアメリカ準重賞制覇
9月8日にアメリカのサフォークダウンズ競馬場で行われたルイス・キンボールステークス(L、3歳牝馬、ダ6f、8頭)でドリームドアドリーム(Dreamed a Dream)が2番人気で出走。中団追走から直線手前で先頭に立つとあとは突き放す一方で、2着に4･1/2馬身、3着にさらに6馬身の差をつける圧勝でステークスを制覇した。

ドリームドアドリームはこれで通算6戦2勝。デビュー戦の準重賞を勝って以来の勝利。勝ったレースはいずれもダート6ハロンの不良馬場という共通点がある。また、いずれもマサチューセッツ州産馬限定戦と、限定戦のなかでもさらに微妙な部類。おそらく今後も産地限定のステークスを狙ってくると思われる。

アグネスゴールドは日本で種牡馬入りするも人気が出ずにアメリカへ輸出され、さらにわずか2年でブラジルに輸出されるという不遇をかこっていた。しかし、ブラジルの初年度産駒のうち2頭で重賞4勝と大活躍で、今後はかなり人気となるはず。南米の地にサンデーサイレンスの血を根付かせるチャンスだと思うのでがんばってほしい。


■イギリス　ヘイドック競馬場
・シンコウフォレスト産駒Genki(せん8)がスプリントカップ(G1、3歳以上、芝6f、13頭)で5着


■フランス　ロンシャン競馬場
・Layman産駒のAvantage(牡2)がロシェット賞(G3、2歳、芝1400m、6頭)で2着