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2012/02/19 17:40
中央3勝の牝馬シャドーレイの産駒がニュージーランドG3で2着 他、日本関係馬9頭
2月18日にプケクラレースウェイ競馬場で行われた新G3プラチナホームズクラシック(2歳、芝1200m、10頭立て)でOckham's Razor(牡2)が中団後方から4コーナーで加速し、直線勝ち馬と並ぶが叩き合いに敗れて2着に終わった。直線大外から一気に内に入って後続に不利を与えたように見えたが審議または着順変更はなかった。Ockham's Razorは通算3戦1勝2着2回で、初勝利は2戦目の準重賞。3月31日の新G1マナワツサイアーズプロデュースSに登録が入っており、順調ならここを目指すと思われる。ちなみに生産者の名義がJungle Pocket Pty Ltd。
Ockham's Razorは父がデインヒル系のAny Suggestion、母がBlushing Groom系の日本生産馬シャドーレイ。シャドーレイは中央3勝馬。社台ファーム生産だが、3歳夏のデビュー戦11番人気、現役時は30戦走って一度も1番人気がなかった地味な馬だった。経緯は不明だが2004年に輸出され、ニュージーランドで繁殖牝馬となったようだ。初仔のジャングルポケット産駒も準重賞を勝っているらしく、繁殖牝馬としてはなかなか優秀。この日の別の重賞でも日本調教馬を母に持つ3歳馬がいて、日本の馬は種牡馬だけでなく繁殖牝馬もがんばってるのだ。
このほかのオセアニアにおける、日本に関係する出走馬の成績は以下のとおり。
■ニュージーランド・プケクラレースウェイ競馬場
・ジャングルポケット産駒Flemington(せん6)が一般戦(芝2000m、10頭立て)で1着
■ニュージーランド・アスコットパーク競馬場
・ヤマニンバイタル産駒Tunza Vitality(牝5)が未勝利戦(芝1600m、14頭立て)で3着
・ヤマニンバイタル産駒Relampago(せん9)が一般戦(芝1600m、6頭立て)で2着
・ヤマニンバイタル産駒The Bishop(せん5)が一般戦(芝2000m、9頭立て)で3着
■ニュージーランド・エラズリー競馬場
・シンコウキング産駒Oberon(せん5)が未勝利戦(芝1600m、12頭立て)で2着
・シンコウキング産駒Carrick(せん3)が新G2アボンデールギニー(3歳、芝2100m、11頭立て)で3着
・母デンバーナイトのColorado Sun(せん3)が同レースで8着
■オーストラリア・ワーウィックファーム競馬場
・母の父バブルガムフェローのEmmalene(牝3)が豪G2ライトフィンガーズS(3歳牝馬、芝6ハロン、15頭立て)で5着
・母の父サンデーサイレンスのKneeling(牝3)が同レースで13着
ヤマニンバイタルは1000万下条件で鳴尾記念に出走して2着など、重賞勝ちはなかったが素質は高かった。父がオセアニアの大種牡馬、母が新G3勝ち馬ということから、ニュージーランドで種牡馬となった。現地でG1馬を出し、種牡馬ランキングでも上位の常連となったが、2009年に死亡している。
デンバーナイトは父ティンバーカントリーで中央未勝利。3戦走ってすべて2秒以上の大敗だった。引退から間もない2002年に輸出された模様。