【本マイ血】これは危険な配合……名牝の半姉2×2のダマスカス系種牡馬の産駒が勝利

3月16日、アメリカのタンパベイ競馬場で行われた一般戦(3歳以上、ダート6ハロン、5頭立て)でDazzlin Dr Cologne(せん7)が5･3/4馬身差で逃げ切り、人気に応える。レースレベルは下の上くらい。

http://www.equineline.com/Free-5X-Pedigree.cfm?page_state=ORDER_AND_CONFIRM&reference_number=7495690

勝ち馬の父Cutlass FaxはDamascus系のCutlass産駒。Cutlassについては以下でちょこっと触れている。

http://user.netkeiba.com/?pid=owner_diary&post_id=30209

Cutlass Faxの両親はともにAphoniaを母に持つため、Aphoniaの2×2のインブリードが発生している。ダビスタでは危険な配合と言われちゃうケース。強度のインブリードがあると身体、精神面で難を抱えることが多く、ご多分に漏れずCutlass Faxも未出走。ただ、種牡馬としてはプエルトリコのG1勝ち馬を出し、ステークス勝ち馬も2頭と、産駒は少ないながらもがんばっている。現在もフロリダ州で種牡馬登録はされているが、ほとんど活動実績はないようで、フロリダのスタリオンブックにも名前はない。

ちなみにインブリードされているAphoniaは当時の名門クレイボーンファーム生産。自身は目立った戦績を挙げていないが、2つ下の半妹にゲイムリーSにその名を残す名牝Gamelyがいる。その母Gambettaも現在のG1デビュタントS勝ち馬で、さらにその母Rough Shodは大種牡馬Sadler's Wells、Nureyevらの先祖でもある、押しも押されもせぬ名牝系の出身なのだ。