2018 ジャパンカップ見解?

8.キセキ
前走は川田が果敢に逃げてあえてペースを中途半端に落とさなかったことが良かった。毎日王冠、秋天の内容を見る限り、春先の惨敗は昨年の菊花賞激走、香港遠征による影響が大きかったのだと思う。ピークが過ぎた、力落ちしたという見方をしていたが、それは間違った解釈だった。元々春先は当初春天を目標としていたように、距離があってこその馬だと思うし、好調の川田が継続騎乗するのは大きい。今回も自分のリズムを守って走れば好走のチャンスは十分にある。

9.シュヴァルグラン
昨年は、直前にあった福永祐一JRA2000勝達成記念のイベントで、福永本人が言っていたことありきで、シュヴァルグランを頭で買った。昨年の京都大賞典は休み明けで出遅れて早仕掛けしつつリカバリーして、僅差の3着と負けて強しの内容だった。今年の京都大賞典はスタート普通に出て、位置取りも完璧だったが、4角辺りから手応えが悪くなり、あっさり後続に交わされていた。明らかに衰えが否めない内容。今回ボウマンが乗れず、C.デムーロもエリ女、マイルCSと人気以下に敗れており、シュヴァルグランと双璧を成す大魔神お抱えの有力馬ヴィブロスも、秋天惨敗(ヴィヴロスも乗り替わりで一悶着あった)。色々と流れも悪い。
※ 福永がイベントで言っていたことは、イベント内容、JCについてと、分けて昨年投稿しています。

10.ガンコ
日経賞勝ち馬だが、あのレースはロードヴァンドールからハナを奪った好騎乗、そしてキセキが途中から離し逃げしたこともあり、実質スロー単騎逃げの状態になったことが良かった。ただハンデが軽かった日経新春杯では、ロードヴァンドールよりも上がりが使えず3着、春天では惨敗、近2走は以前のような位置取りで競馬が出来ておらず、力落ちが否めない。

11.スワーヴリチャード
前走は出遅れからマカヒキにタックルされたのが全て。先入れの奇数枠とあって、またスタートで遅れそうだが、今回に関しては、この枠は良いと個人的には思う。この馬の周囲の馬を見ると、綺麗に先行馬が揃っている。隣枠はともかく13.14もそのタイプの馬。なので、スタートで出遅れても周りにスペースが出来やすい。つまり、ある程度最初の位置取りに余裕が出来ると思うし、今回は前走より400m延長なので、ゆったり運ぶことが出来る。皐月賞、大阪杯と比較しても、左回りの長距離はこの馬にとってベストの条件。ここは巻き返し必至。

12.カプリ
サトノクラウンのように重い馬場に滅法強く、スタミナ適性を問われるようなレース、展開になれば怖い馬。今週末は雨が降らず、時計も例年通りになりそうで、ゴリゴリのスタミナ勝負はあまり望めない。また、フォア賞はパンパンの良馬場で瞬発力が問われた中で6頭立ての5着(6着はクリンチャー)、凱旋門賞は良馬場だが当日は雨が一時期降っており、フォア賞より時計が掛かっていた中で19頭立ての5着。時計としては両レース似たり寄ったりだが、それは凱旋門賞出走馬の方がレベルが高かったため。同じ5着でも全く評価、内容が違うように、軽い良馬場、しかもJCとなると、余程メンツが弱くないと上位台頭は厳しいように思う。

13.ノーブルマーズ
前走は調教からして休み明けで全く仕上がっていなかった。宝塚記念のようにタフな馬場の方が合うタイプだが、東京2400mもこなせる。ただ、ウインテンダネス同様、目黒記念は展開と馬場、ハンデの恩恵が大きく、宝塚も終始前目のラチ沿いという絶好の位置で競馬出来たことが大きい。実際勝ったミッキーロケットと同じコース取りだった。今回8枠ではそういう競馬は出来ないし、叩き2走目とはいえ厳しそう。

14.ウインテンダネス
目黒記念はハンデに恵まれていたのと、内目の馬場が伸び、なおかつ前が止まらない傾向だった東京の馬場の恩恵もあった。スタートが改善されてきたキセキがどう出るかだが、近2走逃げているだけに今回逃げるのはこの馬だろう。この馬は瞬発力勝負に弱いので、スローで溜め逃げするよりは、京都大賞典のように離し逃げする方が良い。序盤に脚を使わざるを得ない枠だが…


現予想
◎アーモンドアイ
◯スワーヴリチャード
▲キセキ
△ミッキースワロー