2019 大阪杯見解?

８．サングレーザー
前走は香港カップ4着とまずまずの内容だった。3戦連続2000mで結果を残しており、札幌記念で心配されていた距離不安は無いというイメージが多いと思う。ただ、それはあくまで注文が付いた上での話。札幌記念は終始内を立ち回る福永の好騎乗でハイペース、秋点は東京コースらしく瞬発力勝負になり、差し脚比べになったことが大きい。コーナー4回で長く脚を使うタイプの馬ではない。前走は海外という特殊条件なので断定は出来ないが、スローペースで4番手に付けながら伸びなかった。ただG?4戦して全て掲示板入りする堅実ぶりだし取捨に迷う。

９．エアウィンザー
前走は休み明けで初のG?で3着と良い内容だった。4着以下とは差があったし、リスグラシューとも大差は無かった。戦績が物語る通り、安定感抜群の馬で1度しか馬券を外していない。そしてこのコースへの抜群の適性力。好位で競馬が出来てキレる脚もある。堅実に相手なりに走れる馬で、さすがキンカメとエアメサイアの仔という感じ。敵は浜中だけ。特に切る理由も無い。
余談だが、エアウィンザーは今週同厩馬のサートゥルナーリアと併せ馬で調教をしていた。エアは浜中(51kg)が騎乗して若干強目に追って好時計。サートゥルナーリアは助手(60kg)が騎乗して抑えられながら、エアと並走する形で好時計。そしてまだ馬体に余裕あり。逆らう余地が微塵もない。

１０．ステイフーリッシュ
G?、G?までなら善戦するがキレる脚が無いために、勝ち味に遅い。そのため、この馬は位置取りが結果を大きく左右する。中山金杯で大味な競馬をしたように、とにかく4角で前目にいないと厳しい。そのためこのコース自体は合っているが、それでもダンビュライトに2度負けており、エアウィンザーには完敗している。G?で好走するにはやはり決め手が乏しい。

１１．ペルシアンナイト
前走は重い馬場で苦手の休み明けと、陣営もある程度結果を分かり切っていたレースだった。デムーロは大阪杯とセットで金鯱賞から騎乗がだいぶ前から決まっており、叩き2走目の今回は当然有力候補。昨年のマイルCSもビュイックの好騎乗が無ければ連覇していたはず。また折り合い面が改善してきている上に、位置を取れるようになっている。話は逸れるが、デムーロは勝負強くて上手い騎手。そしてJRA騎手免許を取得してからはG?は18勝している。外人はG?で良い馬に乗り替わって勝つイメージが強いと思うが、デムーロは16勝が前走も自身が騎乗している時。要は、先のG?を見据えて、前走の段階から有力馬に騎乗している時は非常に要注意ということ。昨年の大阪杯は陣営も距離がどうか半信半疑だったが、今年は違う。

１２．ステルヴィオ
前走は休み明けで1Fの距離延長だったが卒なくこなしての3着。位置取りもこの馬としては良かったし、マイルCSでビュイックが先行させたことで良い刺激になっていた。元々マイルは短いと言われていたが、成長するにつれ距離適性がマイルにシフトしてきた。久々の2000mがどうかだけ。皐月賞は特殊な流れで、ダービーは距離が長過ぎたのであまり参考にはならない。前走を見る限り、坂上で脚が鈍りかけていたように見え、やはりマイルがベスト。ちなみにこの馬は既に丸山が継続騎乗で安田記念参戦を決めている。いかにも大阪杯からの距離短縮が狙いな気がしてならないが…

１３．スティッフェリオ
小回り2000mに強く、かなりのハイペースだった札幌記念で5着した段階で、その後の重賞2連勝は妥当だった。前走は休み明けで反応が鈍かったが、丸山が早めに鞭を使い気合い乗せしていたことで、僅かながらタニノフランケルに競り勝った。大阪杯のコースは合っているし、未勝利勝ちはこのコース。キセキがある程度引っ張る流れは福島記念の再現を思わせそう。ただどうしてもワンパンチが足りない。昨年小倉大賞典を勝ったトリオンフ程の魅力はない。

１４．ダンビュライト
前走は松若に乗り替わって、この馬本来の先行して長く脚を使う競馬が出来ていた。結果的に北村友一の騎乗が悪かったことで凡走していたことになる。ルーラーシップ譲りの気性の悪さを受け継いでおり、その点は毎回気掛かり。G?で人が増えることで、秋天みたいに馬がイレ込む可能性は高い。皐月賞3着はフロックではないし力のある馬だが、そもそもG?では単純に力が足らない。昨年のオールカマーでも触れたが、この馬はアルアインに毎回完敗している。今回はかなりメンツが強化されるし分が悪い。


現予想
◎ペルシアンナイト
◯エアウィンザー
▲ブラストワンピース
△アルアイン