2019 桜花賞見解?

１．シェーングランツ
前走は珍しく好スタートから無理なく位置を下げて末脚勝負と、今までを考えれば千切ってもおかしくないレース運びだった。ただ新馬戦から休み明けは走らないタイプである可能性もある。武豊自身もムラが大きくて、距離、コースどうこうより本気で走るか走らないかだけと言っていた。反応が悪い面もあるし、もっと長いオークスでこその馬だとは思う。また、阪神JFでも外枠なら...と言っていたように捌きにも苦労する。善戦が精一杯のように思う。

２．エールヴォア
前走は手負けした上に、コントラチェックが強過ぎたものでこの馬としては十分力を出していた。前走のコース形態、エリカ賞の勝ちっぷりからももう少し距離があった方が持ち味が活きる馬。ロングスパートが得意な馬なので、キレが問われるマイル以下になると上がりが使えなくなる。逃げて勝ったり、後方からまくって勝ったり競馬に幅があるのは良い点。ただ、やはり相手が強くなると一段階パフォーマンスを落としているし、距離もベストではない。買い材料があるようで、今回に関しては推せる点が特に無い。

３．ノーブルスコア
これまで5戦して馬券圏内を外していない現実振り。前走はTRで-12kgだったあたり、権利を取るためにかなり仕上げていたことの表れ。それでもドナウデルタに何とか先着したレベルで、シゲルピンクダイヤにも完全に脚色で負けていた。
相手なりに走るとはいえ、今回は相手は強過ぎる。

４．クロノジェネシス
前走はビーチサンバが出遅れたこともあり、この馬より速い上がりを使える馬がいない以上、着差以上の余裕勝ちだった。今まで外差しの競馬しかしてきていないのは不安だが、それでも直線だけで突っ込んでこれる素晴らしい脚を持っている。北村友一は同じサンデーRで先週G?を勝ったし流れも向いている。ただ、マニュアル通りに騎乗する騎手なので、今回も極端な位置取りにはなりそう。位置を取れるダノンとはその点マイナス。

５．ルガールカルム
前走は圧勝ではあったが、中山マイルで1着?5着までが1秒差のように相手が弱過ぎただけだと思う。アネモネSまでに連戦連勝の強い勝ち方をしているなら別だが、いかんせん関西輸送初の関東馬は桜花賞では本当に走らない。クロッカスSの後もクイーンCでは相手が強いとみて、アネモネSにスライドして確実に権利を取りに来ていた背景もある。

６．ホウオウカトリーヌ
前走は位置取りが後ろだったこともあるが、負け過ぎだった。10番手で競馬して、10着と全く伸びていなかった。そもそもフェアリーS組は、折り合いを欠いて競馬にならなかったアクアミラビリスを除いて、その後勝った馬が1頭もいない。マイルでもやれることは証明済みだが、あれだけ1200mに固執していた。関東馬だし輸送無し、本番はマイルと考えればクイーンCに参戦が妥当。強敵を避けてきたローテでもあるし、ここは厳しい。

７．アウィルアウェイ
この馬は人気の盲点で非常に面白いと思う。前走はスタートが良過ぎた上に前に壁が作れず、完全に折り合いを欠いた自滅によるもの。2走前も折り合いが付かなかったものの、超スローの瞬発力勝負で好走は出来た。1400mでギリギリのレース内容でマイルに延長してくるのは大きな割引。ただ、距離延長で追走も楽になるし、石橋脩も前走は前に行き過ぎたと回顧していたので、後方一気なのは分かりやすいが。

８．グランアレグリア
前走は牡馬相手を考えれば3着に健闘したと思う。勝ち馬アドマイヤマーズは牡馬クラシックの有力馬。朝日杯の週はとにかくインしか伸びない馬場で、しかも馬場が緩かったことで、差しが決まり辛かった。中内田調教師、川田にとっても新馬戦の状態で重賞を勝つレベルだったダノンファンタジーが負かされて、非常に驚いたとのこと。次走のサウジアラビアRCも掛かって前付けして大楽勝。朝日杯はデムーロが上手かったし、緩い馬場もこたえた。今回はここ1週間降雨が無くパンパンの良馬場濃厚。内過ぎず外過ぎずという絶好枠でもあり、休み明けも問題無いことは証明済み。ダノンよりこの馬の方が強いと思うし、ここは本命。

９．アクアミラビリス
2走前は馬がまだ若く、折り合いが付かなかったことからの敗戦。新馬戦の時も一気に前に付けていたし気性的に難しい馬。そのため、折り合いを重視して前走あれだけ後ろの位置になった。それでも、最後は抑える程の鬼脚でゴボウ抜きしたし、今回もあの脚が使えたら怖い。後は位置取りだけ。そして全く乗れていないデムーロというのも不安。抑えたい馬ではある。