2019 皐月賞見解?

１０．シュヴァルツリーゼ
前走は人気馬が前で競り合い気味に競馬していたことと、重馬場が味方した。有力馬が馬場で足を削がれる中で、後方待機していたことが功を奏した。それでもキャリア2戦目でG?着は立派。良馬場でもやれる馬ではあるが、キャリア3戦目でG?はキツイし相手が強い。

１１．ラストドラフト
前走は馬場が悪かった上に、終始有力馬にぴったりマークされるキツイ競馬を強いられた。シュタルケに乗り替わるのは意外だが、中山が上手い騎手なので良い選択だと思う。何気に弥生賞で逃げ先行で好走した馬は、本番で地味に好走する。2017年マイスタイルはダービー4着、2018年サンリヴァルは皐月賞2着。また、差し決着になりやすい京成杯で、先行押し切り勝ちしたジェネラーレウーノは皐月賞3着。ただ同じ中山2000mでも皐月賞では向かないと思う。弥生賞程にならないにしても、皐月賞は京成杯よりは確実にタフなレースになるし、消耗戦には向かないイメージ。

１２．サートゥルナーリア
これまでノーステッキで3連勝してきた怪物級の馬。この馬は本当に非の打ち所がない。スタートが上手い、先行して上がりが使える、馬群でジッと出来る高い操縦性、フィジカルの強さ、高いスピード持続力と加速力、パワー型の走り(馬場不問)などどれを取っても一級品の素質。エアウィンザーなど良質な馬が揃う角居厩舎の馬でさえ、この馬にとっては全力で追わなくても調教で楽に併せられるレベル。兄はエピファネイア、リオンディーズ、両親はロードカナロア、シーザリオ、母父スペシャルウィークと素晴らしい血統で皆G?を勝っている。調教では既に左回りで行う回数も増やしており、既にダービーを意識している。皐月賞は通過点に過ぎないと思う。休み明けだが近代競馬におけるノーザンファームの仕上げる技術があれば、前哨戦を挟む必要はないレベル。それは昨年の桜花賞アーモンドアイ、今年のグランアレグリアで証明済み。ノーザンで仕上げれば問題無いし、素質が抜けていなければ出来ないローテ。本当にこのローテが悪いと思うなら、キャロットはレイデオロで何も学んでいないことになる。粗探しをすればする程逆らう余地が微塵も無い。

１３．ブレイキングドーン
前走はかなり後ろの位置から何とか3着。福永曰く馬に行く気があまり無くて、あのような競馬になったとのこと。また、以前より気性面でムラが出始めて操縦難が出始めている。こういう馬は多頭数になればなるほど、あるいは揉まれやすくなるほど凡走しやすい。ただ、前走あの位置から末脚を使えたことは大きい。馬場が合っていたことや、有力馬が全滅した恩恵も勿論ある。ただ、キレない馬だけにあのタフな流れで好走したことは、今回かなり活きてくると思う。ニシノデイジーと過去2走差の無い競馬をしているのも事実。ただ、近走馬体が重いので減って欲しい。

１４．ダディーズマインド
さすがに500万下を勝ち上がった馬にいきなりのG?は厳し過ぎる。

１５．クリノガウディー
前走は逃げて雪崩れ込むような形での6着。やはり朝日杯はイン有利で、後方の馬が脚を削がれる馬場だったことによる恩恵ということ。3着のグランアレグリアの先週の勝ち方を見ると、馬場による相殺はかなりあったのではないか。そもそも東スポ2歳Sの時に1800mは長そうな止まり方で、そこから距離延長の今回は上がり目が無い。

１６．タガノディアマンテ
前走は1,2,3着馬の体勢が決した頃に、後方から猛烈に追い込んでの4着。如何にも田辺らしい競馬の仕方だった。前に行くと全然脚を溜められないことから、後方から追い込む競馬をしてきた。実際に速い上がりを使えている点は高評価だが、逆に言えば不器用な馬ということ。コーナーでマクるような競馬が出来て、それで結果を出せるならまた別。しかし、直線後方一気で恐らく大外回しではロスしかない。

１７．アドマイヤジャスタ
前走は前にいたサトノルークスに突き放され、3着馬にゴール寸前で何とか先着という物足りない内容だった。あのメンツで3着以下を突き放せないとなると、G?では心許ない。ホープフルSでは2着だが、相手に恵まれてのものだった。相手なりに走る馬ではあるが、追ってグンと伸びる感じがしない。5戦中3戦騎乗したルメールにはあっさり見切られる形になったし、今回ばかりはもう一段階伸び脚が無いと厳しい。

１８．ナイママ
前走は札幌2歳Sと同様に重い馬場で、なおかつ今までよりも位置を取りに行って、これで好走しなかったら厳しいという内容で、柴田大知は理想のエスコートをしていた。あれでも凡走するようならG?どころか、OPでも厳しいように思わざるを得ない。


現予想
◎サートゥルナーリア
◯ニシノデイジー
▲ダノンキングリー
△アドマイヤマーズ
△ブレイキングドーン