2019 天皇賞(春)見解?

８．パフォーマプロミス
前走は渋った馬場に脚を取られ気味だったし、別定の分最後はいつものキレが無かった。有馬記念の時も触れたが、G?2勝はいずれもハンデ戦で相手や展開にかなり恵まれての勝利。それでも完勝と言える内容では無かったし、G?では本質的に一枚足らない。今回G?としては正直かなり恵まれた相手だが、それでも上位人気馬は強く、彼らに先着出来るイメージが湧かない。

９．ユーキャンスマイル
前走は相手がかなり弱く、その上54kgは反則レベルだった。岩田は自信を持ってインを突いていたし、あの競馬は本番には結び付く。菊花賞は稀に見る超スローの瞬発力勝負になったことで台頭出来た。実際まともなペースであれば、万葉Sでヴォージュを差し切れなかったレベル。斤量も大幅に増えるし、武豊はダイヤモンドSに乗りに来なかった。マイナス要素が多い。

１０．フィエールマン
前走はシャケトラに出し抜かれたもので、この馬は中山はベストではないし仕方ない。おそらくこの馬は休み明けは苦手なのだと思う。前走も反応がイマイチだったし、新馬戦もまだ未勝利戦を勝てていない馬に僅差だった。今回間隔はかなり空いたが、ずっとノーザンファーム天栄で仕上げているし、その凄さは何度も言うようにアーモンドアイ、グランアレグリアで証明済み。とにかくキレキレの脚を使えるし、今回は菊花賞のような展開にはならないだろうが、距離不安もそこまで無い。キャリア4戦で菊花賞を勝つだけ素質的に抜けている。馬質が良過ぎるとはいえ、ドバイのアーモンドアイを入れれば、騎乗機会3回連続G?勝ちのルメールも頼もしい。本命にせざるを得ない。

１１．ケントオー
前走は4角で躓かなければと思わせる程道中の手応えは悪くはなかった。京都では時折善戦しているが、この年齢で初の58kgはしんど過ぎる。

１２．クリンチャー
前走はこの馬にとって不得手な休み明けだったので、あれくらいの内容になるのが妥当だった。外外を回って競馬していたし、ロスも大きかった。昨年の春天は3着、菊花賞は2着と京都長距離はベストコース。だが昨年とは順調度が大きく劣るし、前走の内容が物足りない。有馬もこの馬向きの渋った馬場で、内枠から先行したのにも関わらず、何でも負け過ぎ。凱旋門賞帰りの馬は、マカヒキ、サトノダイヤモンドも状態がしばらく上がってこなかったし、昨年春先のキセキのような印象を受ける。タフな長距離レースを連戦してきたことで、本質的に状態がまだ戻り切っていない。

１３．ロードヴァンドール
前走はかなり飛ばし逃げして、後続に脚を使わせたことが良かった。暴走逃げというよりは横典の競馬の仕方が上手かった。阪神大賞典組はシャケトラ以外はレベルが低く、春天に結び付かない消耗戦だった。ただあれだけのタフな流れを作りながら、最後の最後まで粘っていたのは非常に評価出来る。今回ヴォージュが大逃げ宣言をしており、その後ろにロードヴァンドール、そしてメイショウテッコンという隊列になる。そうなると阪神大賞典のようにある意味1頭ポツンと自分のリズムで走れる。こうなると非常に怖い。ダイワメジャー産駒にしては距離に融通が効く馬だし、横典×春天×逃げ馬と言えばイングランディーレの例があり、不気味ではある。復調してきてるし穴を開けるならこの馬。

シャケトラ
調教による不慮の事故で亡くなってしまって非常に残念。個人的には買うと来ない、軽視すると来る相性の悪い馬という印象が強い。前走も1頭だけ次元の違う走りをしていただけにショッキングではあるが、今までよく走ってくれたと思う。シャケトラと最後に並走したのがサートゥルナーリア。この馬だけでなく、角居廐舎全体に何か伝わっていると思いたい。


現予想
◎フィエールマン
◯エタリオウ
▲メイショウテッコン
△ロードヴァンドール