2019 安田記念見解?

９．スマートオーディン
前走は位置が後ろ過ぎたことに尽きる。阪急杯はそれでも交わせる相手、馬場だったということ。末脚は確かなのだが、折り合い面からあのような競馬をしないと、脚を引き出すことが出来ない。池添は継続騎乗なので、さすがに最後方大外回しはここでしないとは思う。前走それでも突き抜ける勢いではあったが、坂のあたりで脚が鈍っていた。今回仮に近走より前付けの競馬をしても、そういう競馬を復帰以降したことがなく、結局リスクが高い。前走坂で止まり、内回りの阪神で突き抜けたことからも、使えるキメ脚が一瞬しかないと感じる。

１０．フィアーノロマーノ
前走はハイペースを好位追走で、プリモシーンを好時計で抑える良い内容だった。外を回していたプリモシーンと内に拘って競馬をしたこの馬とで差はあるが、再度の条件戦上がりで重賞と考えれば強い競馬だった。ただ斤量面で恵まれていたことも事実。今回前走から3kgも斤量が上がるのは痛い。かなりの大型馬なので気にならないかもしれないが、そもそも左回りに全く実績が無いのもマイナス。

１１．エントシャイデン
前走も2走前も位置取りが極端過ぎて、さすがに馬券に絡むのは厳しかった。まともな位置取りならここ2走の着順は能力的に考えれば多少は良かったと思う。東京1600m自体はベストタドと思うが、安田記念で好走するには現状持ち時計的にも足らず、重賞実績が無い馬では厳しい。

１２．ロードクエスト
前走は負け過ぎな感があるが、前に行った馬が33秒台前半の脚を使える馬場、流れでありあの位置からではどうしようもなかった。スワンSのようにハマれば決め脚がある馬だが、あの時は相手が休み明けのモズアスコットくらいしかいなかった。左回りは向いているが、今回もそう簡単に前がパッタリ止まるとは考えにくく、この相手ではどうしても格落ち感が否めない。

１３．ペルシアンナイト
前走は緩い馬場に脚を取られた影響が大きかった。終始外を回っていたロスもあり、ペースが緩めで展開的にも向かなかった。元々こういう馬場は苦手な馬で、2走前はなおかつ休み明け初戦、3走前は海外と近走の負けには明確な理由がある。昨年は伸びてはいるもののスペースが無く、川田も申し訳ない競馬になったと悔やんでいた。1.31秒台で走れるし見当違いかもしれないが、この馬は東京の高速馬場向きの感じがしない。正確にはベターだがベストではないという印象。

１４．アーモンドアイ
前走は初の海外&今年初戦ながら、楽な手応えであっさり突き放しての完勝。3冠馬で2400mの世界レコード保持者と、何も言うことはない。久々の1600mがどうかというだけ。とは言え、東京1600mの経験もある。実績的に十分適性はある。もし、前走が2400mなど長距離であれば、追走、ペースの差という面で、多少の不安はあったと思う。だが、この馬より1600m適正がイマイチだった昨年のスワーヴリチャードでも地力の高さで3着。海外帰りとは言え、このレベルの馬は本命にするしかない。

１５．ダノンプレミアム
金鯱賞は長期休養明けでタフな馬場ながら突き放し、前走は鞭をほぼ使わずに先行して上がり32.2の脚を使う異次元の競馬だった。あのパフォーマンスでは、それこそアーモンドアイレベルの馬でないと差すのは厳しい。復帰後文句無しの競馬を続けており、時計勝負にも対応出来る。懸念点は、前走ドスローの上がり勝負→アエロリットが引っ張る東京1600mでの高速決着(濃厚)という流れの差だけ。ただサウジアラビアRCの時、2歳線にしてはかなりハイペースな流れで圧勝しており、アエロリットはさすがに前走程は飛ばさないことは明らか。少なくとも昨年時くらいの前半3F34秒台の流れになりそうで、その流れで好位追走なら間違いなく脚を使える。脚質的に枠が悪いのでその点で対抗評価。

１６．ロジクライ
前走は内で窮屈になった分仕掛け遅れての3着と、阪急杯と同様スムーズだったらと思わせる内容だった。元々スプリンター並の推進力のある馬なので、昨年夏はそれで前付けからの高速決着で結果を出せていた。ただ最近になって気性が難しくなってきたために、マイルCS、東京新聞杯と崩れ始めた。距離短縮して再び安定感が戻りつつあるように、今のこの馬に1600mは非常に危ういと思う。速いペースだったとはいえ、東京新聞杯であそこまで垂れるようでは狙いにくい。


現予想
◎アーモンドアイ
◯ダノンプレミアム
▲アエロリット
△インディチャンプ

安田記念とは関係無いですが、1勝、2勝クラスや降級馬制度廃止など、何となくわかってはいましたが、狙いたいレースが減ったり予想が非常にやり辛いです… それとも明日レーンが東京にいないですし、レーン依存度が高過ぎたということですかね(笑)