1607件のひとこと日記があります。
2019/06/20 22:41
2019 宝塚記念見解?
1.キセキ
前走はエポカドーロが超スローで引っ張る流れを2番手追走という展開の利もあったが、休み明けでも昨秋の勢いそのままのレースぶり。
有馬記念は外枠で出遅れて、稍重の馬場を考えると楽ではないペースで引っ張っていたので仕方ないと思う。当初は差し馬だったので、そんなに気にはしていなかったが、2番手でもちゃんと競馬が出来ていたことは大きい。この枠だと隣にルメールでマークされやすく、しかも外の先行馬に包まれやすくもなる。控え過ぎる、包まれる競馬をしても今ならやれるのかは未知数な所。それでもやれる力を今は身に付けているかもしれないが、あくまで逃げる、2番手の競馬をすればという前提で、抑えは必須。
2.レイデオロ
前走はペースと前有利の馬場を見越したのもあるが、掛かりながら逃げたことで消耗度が激しいレースになってしまった。今回強い相手が揃ってはいるが、スワーヴやアルアインはベストの状態の時にしっかり負かしており、落鉄があったとはいえ、キタサンブラックを退けている。やはり今の現役馬の中ではアーモンドアイにこそ劣るとは思うが、トップクラスの馬。
ドバイ→宝塚はドゥラメンテやジェンティルドンナなども勝てなかった。これは、ドバイ→宝塚だと、放牧から入厩までに時間を要し、結果仕上がりに不安が残るパターンと、在厩のままだと間隔が開き過ぎて状態を戻す、あるいは維持するのが難しいパターンがあるため。しかし、今のノーザンファームの仕上げる技術は過去とは別物。確勝と決め付ける程では無いが、本命視するのは仕方ない気もする。
ただ、前走逃げたことの反動で馬が前に行きたがる気が増す可能性は高くなっている。こういう場合無理に抑えるとかえって逆効果にもなる。1,2番人気馬とはいえ、ルメールの手腕が問われるレースになりそう。
3.エタリオウ
前走はスタートで後手を踏んだ上に、行く気が無く極端過ぎる競馬になってしまった。それでもあの超ロングスパートで4着まで来れている。競馬としては最低だったが、内容はある意味悪くはなかった。この馬はデムーロ、和田、陣営が口を揃えて難しい馬と言っているように、非常に癖のある馬。集中力が散漫で走る気を持たせるのに苦労し、かと言ってブリンカーを装着すると、かえってムキになったり更に走る気を無くす厄介な気性。それがこの2着続きに繋がっている。こういう癖馬に癖だらけの騎手となると、とんでもない化学反応を起こすか暴発するか。馬も騎手もどういう競馬をするのか全く読めず、非常に取捨に困る。印にするならという感じ。
4.アルアイン
前走は北村友一が枠の利をしっかり活かし、伸びる内を終始立ち回り、キセキを見ながらチョイ差しする完璧な競馬だった。皐月賞で強力なメンツを相手に勝っているように、本来適舞台であればこれくらいの力はある馬。3歳時からそうなのだが、ローテ的に?叩き2戦目、かつ?2000m以下の時は非常に安定している(極悪馬場の菊花賞は除く)。2200mも安定していると言えるが、勝ち星は全て2000m以下であり、G?で好走したのも2000m以下。ダービーの時点で2400mは長いと判断したからこそ、昨年秋天の後にJCには目もくれず、一度マイル路線へと転換している。マイルCSは叩き3戦目だが、あれは2Fの距離短縮という刺激が大きい。今回、叩き3戦目、かつ2000mより長い距離と、個人的にはこの馬を狙う条件にハマらないと感じる。
5.タツゴウゲキ
1年振りのレースでG?参戦はさすがに厳しい。昨年は鳴尾記念を叩いての参戦だったが、それでも惨敗だったようにローテ的にも今年は一段階劣る。ここを叩いて小倉記念、新潟記念かもしれない。
6.スティッフェリオ
前走は久々のG?で、低人気ながらしっかり先行して良い粘り腰を発揮していた。エポカドーロのスロー逃げに付き合わずに、もっと強気に仕掛けていけば、もっと良い走りをしていたと思う。この馬はこの先行力が魅力的で、札幌記念、福島記念のようにハイペースでも垂れにくく、父ステイゴールドらしいタフさのある馬。ただこの1F延長が気になる。セントライト記念の時この馬を本命にしたのだが、明らかに坂上で止まっており1F長かった。その後古馬になってから2000m以下の中距離に拘っており、やはりこの1Fの距離延長はキツイのではないか。札幌記念で強気に買いたい。