2019 天皇賞(秋) 見解?

９．ダノンプレミアム
前走はスタートでの致命的な不利から位置を下げ、最後は最下位で川田が途中で下馬するといった色々参考外な内容。隣枠で同様に不利を受けたアーモンドアイが僅差の3着まで伸びているあたり、正直まともなレースになっても、アーモンドアイには勝てなかったと見るのが筋。2000mくらいで先行して長く脚を使う競馬の方が良いと思う。
負けた2戦は距離が長かったことと、致命的な不利だったことを考えれば、ここも当然押さえが必要。だが、前で競馬出来るサートゥルナーリアはそれ以上に瞬発力があり、なおかつ2000mに距離短縮してくる。そして、これまでの川田のG?成績からしてあくまで抑え。今回は頭で買う馬ではない。

１０．サートゥルナーリア
前走超スローとは言え上がり32.3の脚を先行して使い、突き放した2,3着馬は次走菊花賞で1,3着。相手も同世代で普通に強かった中であのパフォーマンスとなると、距離短縮で古馬一線級が相手だろうと関係無い。ダービーの負けも左回りではなくイレ込みと出遅れてのもの。実際上がり最速の脚をずっと使っているし、瞬発力が活かせる東京2000mは絶好の舞台。それに、距離的性を探るのがメインだったとは言え一度使われている強みもある。現代競馬は休み明け(特にノーザンファーム)でもG?を勝てることは証明済みだが、ローテ的にもアーモンドアイよりは良い。兄のエピファネイアと全く同じ馬主、調教師でスミヨンというだけでもロマンを感じる。

１１．ゴーフォザサミット
ダービーまではハイレベルなレースをしていたが、それ以降どうも影を潜めている。札幌記念を使ってから歯車が狂っている。ランフォザローゼスもだが、藤沢厩舎で3歳時に札幌記念を使ってくる馬は、その後スランプというか調子が落ちる戦績になるイメージが強い。これだけG?で低調な内容が続いていると買えない。

１２．ドレッドノータス
前走はダンビュライトが引っ張ったペースが向き、馬場もそこそこ渋っていたことも良かった。人気馬が総じて凡走でもあり、全てがハマってのもの。

１３．ランフォザローゼス
タフな札幌記念を使われてから馬のリズムが狂っている印象。この秋のローテは馬にとってキツ過ぎる。休み明けが初の古馬戦で凱旋門賞に行くような馬が揃う札幌記念、そこから月1でセントライト記念、毎日王冠と使われて全く上積みも無い。藤沢厩舎にしては使い過ぎのローテ。

１４．ワグネリアン
前走は両前脚を落鉄しており、最後伸び切れなかったのはそれが影響していた。この馬はコーナーで加速出来ないので、札幌記念というコース形態自体あまり適していなかった。実際、勝ったレースは全て東京を始め広くて直線が長いコース。そして3歳の時と違い、スタートから馬が進んで行くようになったことから、好位置で競馬が出来るようになっている。休み明けでコーナー4回、緩い馬場だった大阪杯でも僅差の3着に追い上げている。今回の東京2000mはこの馬にとってベストの条件。ダービーは距離が長かったという背景があったにせよ、8枠から先行してダノンプレミアムに先着。このコースならどちらかと言うとワグネリアンの方が、という印象。枠が嫌な感じはするが。

１５．ウインブライト
前走は松岡曰く距離が長かったのが最大の敗因とのこと。実際は仕上がりに問題があったからだとは思うが、これまでのレース振りからして、コーナーワークの上手さが相対的に有利かつ瞬発力比べより持続力が問われるレースでこその馬。だから個人的には前走負けたのは適距離2000mからの1F延長になったからではなく、外回りコースになったことである程度直線で瞬発力を問われるレースになったから。秋天は直線での末脚比べになるのは必然。ここはコースが合わない。

１６．アルアイン
前走は前有利な展開だったが最後は伸び切れなかった。1F延長した2200mの距離で最後は今一つだった。2000mまでがこの馬の適距離であり、なおかつ皐月賞、大阪杯のようにコーナー4回でこその馬。ダービーは距離による影響もあるが、同じ2000mでも昨年の秋天では4着、休み明けとはいえ金鯱賞も5着。大きく負けているわけではないのだが、左回りでは1度も馬券圏内が無い。それに、脚質的に枠がキツい。


現予想
◎サートゥルナーリア
◯アーモンドアイ
▲ワグネリアン
△ダノンプレミアム


アーモンドアイは「アーモンドアイ」なのか、サートゥルナーリアは初の古馬混合がこれだけ強い相手でどこまでやれるのか、ダービー以来のダノンプレミアムとワグネリアンの競演、そして、新種牡馬ロードカナロア産駒の席巻に拍車をかけるのか、菊花賞に続き亡きディープ産駒が待ったをかけるのか、あるいは... そういう面白さもある。