2019 エリザベス女王杯 見解?

10 ．フロンテアクイーン
昨年のエリ女は7着とそこそこ善戦していたが、負け方が力負けというより距離の壁による負け方だった。同じ東京でも2000mと1800mでパフォーマンスがかなり違っているように、本質的に1800mベストの1600?1800mの馬だと思う。陣営も昨年の敗因に距離を第一に挙げている。

１１．ラヴズオンリーユー
オークスは前のカレンブーケドールが押し切る流れを差し切る強い勝ち方。この馬はとにかくエンジンが掛かってから加速するまでが素晴らしい。兄のリアルスティールは折り合いに苦労する面があったが、そういう癖もなく距離やコースに対する不安もない。会見で矢作調教師がモノが違うと発言していたが、本当にその通りだと思う。後は長期休養明けのぶっつけがどうかだが、同じく人気するクロノジェネシスは休み明けで秋華賞を勝った。今は厩舎の調整力、あるいは外厩による仕上げ次第で、休み明けに対する概念自体が変わっている。後は仕上がりのみ。今回もだが先々が楽しみな馬。

１２．センテリュオ
前走はペースが流れていたとはいえ、特に伸びてくるでもなく雪崩れ込むようなレースになっていた。マーメイドSでも後方有利の流れのハンデ戦で馬券圏外。この馬はほとんど内回りコースで走っており、外回りコースでの勝利実績が無い。同コースの矢車賞でも人気薄の先行馬に千切られていた。外回りで突き抜けてくる瞬発力に疑問がある上、G?,G?での実績も皆無。だがルメールは3年前シングウィズジョイを持って来た実績がある。だが「買い要素が少ない」抑えはしたくないので切る。

１３．サトノガーネット
前走の1800mはこの馬にとって忙しく、最後良い脚で追い込むもエンジンの掛かりが遅かった。2200mへの距離延長は確実にプラスだと思うが、いかんせん位置取りが後ろ過ぎる。2400mの条件戦でも後ろ目でゆったり運ぶような馬で、エリ女はハイペースになりにくいとはいえ、そう簡単に後ろからごぼう抜きというのは考えにくい。

１４．ゴージャスランチ
前走は逃げる馬はおろか、先行する馬もいないような少頭数の超スローペースでの逃げ切り勝ち。相当恵まれてのものなのは間違いなく、2走前は新潟記念最下位のアクートに完敗。ローズS4着の時も前有利の馬場、レースになったし上のクラスでやるには、もう少し粘って欲しかったと騎手が指摘している。騎手がデットーリのままだったらそれだけで怖かったが。

１５．ミスマンマミーア
前走は先週のアル共杯3,5着だった馬に負けていたように、レース内容は良くてもレースレベルがOP、重賞に繋げるものとしてはあまり高くなかった。この馬自身芝重賞ではスピードの絶対値が足りていないような印象を受け、ここは厳しい戦いになりそう。

１６．スカーレットカラー
前走は目の醒める末脚で後方からゴボウ抜きの強烈な勝ち方だった。愛知杯の時にこの馬は強いはずと評価していたが、ここまで一変してくるとは思わなかった。京都、阪神、札幌、東京と輸送の有無、外回り内回りの差、馬場と毎回異なる条件で好走しており、こういう異なる環境でも毎回好走をしている馬がG?に出走してきた時は、そう簡単に崩れない。まだ成長途上の桜花賞でも4?9着までタイム差無しの8着だった。実際2?3歳の春は馬体重がほとんど変化していなかった。関門橋Sの時は前走は重賞で荷が重かったという感触なのに対し、マーメイドSの時は馬体が完成してきて今なら十分通用する、期待していると全く感触が変わっている。馬の仕上がりも良いし使われて良化するタイプでもある。枠が気になるがここは期待したい。

１７．サラキア
3走前から脚質転換してそれ以来安定感が増してきている。トモのバランスが悪く、それによりスタートで踏ん張りが効かないためにいつも出遅れていた。つまり、その点が成長してスタートを切れるようになっている。そこはプラス材料だが、前走、エプソムCの時も前有利の流れで最後きっちり差されている。後ろからでも前からでも、G?で通用するにはもう一段階脚が欲しい。

１８．レッドランディーニ
前走は長く良い脚を使うこの馬にとって向かない流れだった。マーメイドSこそスカーレットカラーに先着しているが、ハイペースで軽ハンデの恩恵が大きかった。他の重賞でも大きく負けていないが、やはり斤量の分伸び負けしていたように思う。前走の陣営コメントでも別定戦になって、斤量が増えることを懸念していた。小柄な牝馬だし上がりが使えるとはいえ、位置を取れる馬でもない。マーメイドSのように、内回りで一瞬の脚を使うコースがベスト。


現予想
◎ラヴズオンリーユー
◎スカーレットカラー
▲クロノジェネシス
(△シャドウディーヴァ)
(△ラッキーライラック)