1607件のひとこと日記があります。
2019/11/15 14:18
2019 マイルCS 見解?
1.ダノンキングリー
前走は大出遅れからアエロリット 、インディチャンプをあっさり差し切る驚異の内容だった。本来あそこまで出遅れる馬ではないので、あれはあれで逆に強さが光っていた。皐月賞の時は右回りを、ダービーの時は距離不安が囁かれていたが、右回りも左回りも距離もこなしていた。毎回展開に左右されず良い末脚を使うし、前走負かした相手からも初の古馬G?も不安にはならない。この馬に関しては、とにかく騎手だけ。これまで全て手綱を取ってきた戸崎が乗れないというだけでマイナスなのは当然で、それがG?となるとなおさら。
2.グァンチャーレ
前走は休み明けでもあり、得意の先行押し切りという型を取ることが出来なかった。安田記念、マイラーズCは超高速馬場の恩恵が大きかった。京都1600mはベストだが、G?でましてこのメンツで先行して押し切れる決め手は持ち合わせていない。前走完敗したインディチャンプやダノン2騎、昨年3着のアルアインなどにはやはり敵わない。
3.マイスタイル
前走は1400mで控えて最後まで垂れずに3着と好内容だった。京都金杯の内容からスワンSを使ったのだろうが、古馬になって競馬に幅が広がった。この馬が凡走したレースはハイペースに巻き込まれたのがほとんど。順当に考えればこの馬がハナを切りそう。突く馬もいなそうでマイペースで行けそうだが、もう1,2段回決め手が欲しい。G?までなら通用するが、G?となるともう1段階ギアが上がらないと厳しい。そのため、物理的に差される距離が短い函館や内回りの京都でしか勝っていない。
4.レッドオルガ
ヴィクトリアマイルは内で詰まり気味だったこともあったが、力負けしていた。前走はG?で再度得意の左回りで挽回していたが、東京新聞杯同様勝ち切るまでには至っていない。阪神牝馬Sのレース運び、戦績からも長左回り専用機であり、原則右回りでこの馬は狙いたくない。ここまで左右でハッキリしている馬も珍しい。
5.インディチャンプ
近走はゲート練習の効果もあって、安田記念と毎日王冠では好位からの競馬が出来ていた。前走は1F長かったこと、休み明けの影響からか最後は止まっていたが、1600mではアエロリットに勝っている。強さは十分分かっているし、後はダノンキングリー同様乗り替わりでどこまで馬と息が合うかだけ。マイラーズCの敗戦は、ペースが遅過ぎて馬と騎手が喧嘩していたが故に消耗してしまったため。あそこまで遅いレースだと普段そういう癖がない馬でも喧嘩することはあるので仕方ないが、とにかく池添が普通に乗ってくれれば。
6.フィアーノロマーノ
前走は相手が強過ぎた上斤量が3kgも増えて、時計的にも色々苦しいレースだった。ダービー卿CTはハンデと、内目の好位で脚を溜めた川田の騎乗による恩恵が大きい。左回りより右回りの方が明らかにプラスだが、この休み明けはマイナス。大型馬の休み明けで脚色が鈍りそうだし、G?では荷が重い。
7.ペルシアンナイト
前走は絶好位に付けながら前のインディチャンプ、アエロリットを交わせなかった。上位3着馬とは力差を感じたレース。金鯱賞、大阪杯は休み明けと馬場、安田記念は致命的な不利での敗戦なのでまだ考慮出来るが、札幌記念、毎日王冠は完全に力負け。相手が強かったと言えばそうだが、それは今回も同じ。先週のこと言われると何も言いようがないが、G?3年連続馬券圏内はそうそうあることではない。世代交代の波や年齢的なピースもあるし、レース展開も変わる。クロコスミアの場合は3年連続全く同じ展開だったし、1度はラッキーライラックに先着していた。ペルシアンナイトの場合は力のある馬には、しっかり屈している印象。この馬に関してはテン乗り外人より、京都1600mでの成績が良いデムーロで見たかった。余談だが、昨年のモレイラによると京都芝は日本で最も難しい競馬場らしい。3角から急に下り坂がある競馬場は世界的に珍しく、その対応に時間が掛かるとのこと。菊花賞や春天はその坂を2回も下ることになり、経験豊富な横典、蛯名、武豊といったベテラン騎手の実績が多いともいえる。
8.プリモシーン
前走は1800mがキツかったのか、休み明けだったからなのか分からないが、それにしても負け過ぎ。不可解な負け方という感じ。3歳時からこの馬が好走したレースは、いずれもハイペースという共通点がある。中京記念は違ったが、相手がこれまでと比べて軽かった。ただ、トップハンデとはいえ3着。ハイペースで流れるレースで差し込んでこその馬だと思う。今回前に行く馬がそこまでおらず、いずれも何が何でも逃げるという馬ではないので、先行争いは激化しなそう。ただビュイックはステルヴィオで先行して勝った経験があるのでそこが怖い。騎手込みで悩ましい。