2019 ジャパンカップ 見解?

８．レイデオロ
前走は昨年勝ったオールカマーで全く伸びずの4着。週中にも触れた通り馬に活気がみられない。春先の負け方も悪く、そもそもオールカマーの時点でルメールはこの馬に乗らず、同馬主のサートゥルナーリアに乗りに行っていた。良く言えばサートゥルナーリアに乗りたかった、悪く言えばレイデオロに乗りたくなかったということ。2歳時から主戦を張り続けていた騎手がここにきて乗らないというのは、それだけでマイナスだと思う。後は週中に話した通り。レースレベルが、というより馬のレベルが低下している。

９．ルックトゥワイス
前走はスローペースであの位置だったので厳しかった。日経新春杯や目黒記念のようなタフなハイペースでこその馬。スローペースの瞬発力勝負では分が悪く、新潟大賞典やアル共のような負け方になる。G?,G?でムラがある馬をJCで買うというのはハイリスク。恐らくデットーリである程度人気するのは避けられない。また、前走後方過ぎて差し届かなかったとはいえ、JCで通用するとしたらせめて3着以内には食い込んで欲しかった。実際内外の差があったとはいえタイセイトレイルは2着。また、G?実績の無い馬が好走するとしたらそれはスクリーンヒーロー以来。というよりそれ以前の年でもいない。だが、今年はJCのレベルが今年は低いので、そこに望みはある。

１０．ダンビュライト
前走は松若の逃げ方が功を奏していた。瞬発力勝負より消耗戦の方が向いているので、平均ペースで先手をとったことが良かった。ただ、今年の京都大賞典は大荒れの結果が示しているように、レースレベルに疑問が付く。実際勝ち馬のドレッドノータスは次走秋天で最下位。4着のノーブルマーズ以下の馬も、次走全て負けている。皐月賞こそ好走したが、その後のG?では通用していない。前走の変わり身から、今なら東京も向きそうな感じはするが。

１１．シュヴァルグラン
ここ2走は欧州遠征での敗戦で、今回が海外帰りかつ休み明けのレース。有馬記念でのボウマンの神騎乗による3着で、まだ第一線でもやれると現役続行させられているような感じがする(一時は昨年で引退が決定していた)。ドバイは他に有力馬がおらず、ボウマンによるエスコートもあって好走したが、ピークは完全に過ぎている。そして不得手の休み明け。しかもただの休み明けではなく海外帰りの休み明け。それにKGV?&QESの道悪のダメージが気になる。同レースで惨敗したアンソニーヴァンダイクも疲れが取れず、8月に一旦休養させていた。中間の調教でも脚に負担が少ないDPを多用している。最終も芝での追い切りで、今までと異なった調整過程でもスワーヴリチャードとは違う。

１２．タイセイトレイル
前走は後方ながら内を突いた戸崎の騎乗もあっての2着。長距離では崩れず今年馬券圏内0というのは普通に凄い。本来デムーロならもっと実績のある馬に乗りそうだが、最近の調子とラヴズオンリーユー(同じ矢作調教師)が回避したことで、騎乗することになった。ただ、メンツが例年より落ちる今回でもG?実績馬がいるし、負かされたムイトオブリガードもいる。本来3勝クラスで勝ち切れなかったように決め手もない。

１３．エタリオウ
この馬は未勝利戦からブリンカーを付けているように、とにかく扱いが難しい。3歳時は2400mで安定した成績でまともに走ればと期待したくなるが、春天で崩れたリズムが戻っていない。宝塚記念でも春天の疲れが影響していた。それに、横典が言っていたが負け方が良くない。あそこまでのポツンでも、ダービーや神戸新聞杯では猛然と追い込めていたし、活気が無くなってきたように思う。今回ブリンカーをさらに深めにすると示唆しており試行錯誤中でもある。週中に挙げた京都大賞典との関係性も気になる。

１４．マカヒキ
G?の度に触れているが、フランスに力の全てを置いてきてしまった感。それ以降最初は元々の素質で頑張っていたが、年齢と共にピークが過ぎ明らかにパフォーマンスを落としている。最近はレースの流れに加われてすらいない。有馬記念の時にも挙げたが2400mは長い。せめて今年の大阪杯や2017年の秋天のように、他馬が足を削がれる馬場でないと厳しい。

１５．ジナンボー
前走は秋天4着のユーキャンスマイルとタイム差無しの2着。それ自体は良い内容だが、2400mはこの馬には長い。同コースの南部特別は1000m通過が63秒かつ縦長の展開で2番手と、好走して然るべき展開だった。それで逃げ馬を捕まえられず、オジュウチョウサンに差されていた。脚色が完全に鈍っていたし、買うにしても2000mまで。


現予想
◎スワーヴリチャード
◯ユーキャンスマイル
▲ワグネリアン
△カレンブーケドール