展開予想について?

聞かれることが多いのですが、ここのメッセージ機能だと文字数短くて伝えにくいんですよね 既に答えた方も含め流し見してもらえれば。

まず「展開」は予想のファクターの1つであって、重要視し過ぎないでください。「馬場」と「コース」によって展開も変わるので、逃げ先行馬が多い少ないだけで展開を予想するのは逆に危ないと思います。
ただ、逃げ先行馬がどれくらいいるかが最初の判断材料にはなります。前に行きそうな馬が少なそうならペースは落ち着く、多そうならペースは上がる確率が高くなります。これは共通認識としてあるかと思います。ですが、本質的には「逃げ先行馬」ではなく「逃げ馬」がどれくらいいるかと「枠の並び」の方が大事です。分かりやすい例が今年のみやこSです。「逃げ馬」というのは、逃げて結果を出したから逃げに拘っているわけです。このレースは1,2,3番人気がまさにそういう馬でした。その他にリアンヴェリテもいて、先行というより逃げに拘る馬が多かったです。それに加えて「枠の並び」です。逃げたいのに外枠からのスタートだったら、内枠のそういう馬に比べてスタート直後に結構出していかないといけないですよね。それをみた内枠の逃げ馬は、揉まれたくないからとさらに出していくことになります。ハイペースは基本1角までこういう争いがあって生まれます。こうなると途中でペースが落ちたとしても、序盤でかなり脚使ってるので最後垂れることが多いです。
後は逃げ先行馬の分類をして予想しています。?逃げそうな馬、?逃げないけど確実に先行はしそうな馬、?周りの出方次第では逃げても良い馬、3タイプに分けています。?が多くて、?と?が頭数に対して1/3?1/2くらいいるような時は大体ハイペースになります。A)?が1頭だけの場合、B)?がいなくて?と?がそこそこいる時が前残りになりやすいです。A)は明確な逃げ馬がいるため、?と?に該当する馬が逃げ馬に競ろうとせず、先行馬の間同士でも競る意味が無くペースが上がりにくいです。B)はどの馬が逃げるか探りながらスタートするので、序盤のペースが緩くなって息が入りやすくなるためです。ただし、A)は逃げ馬がハイペースで飛ばすタイプの時は例外です。こういうケースになると、離れた馬達のレース運びが難しくなるので、そこだけ要注意ですね。
先週の中日新聞杯は一見落ち着いた流れに見えましたよね。でもラップをみると最初の800mは12.7-10.9-12.4-12.5...となっています。この10.9で結構前の馬が競り合っているわけです。ランドネより外枠のタニノが逃げたいがために、ランドネを交わそうと一瞬脚を使いそれに応戦する形でランドネが一旦引き離した駆け引きがあったからこうなっています。あるいはランドネ側にしても、ここでペース落とすとタニノに先手を取られるから意識的に引き離したとも言えますね。これは枠の並びも影響しています。そのため、後半11秒台の流れになった時に、足を溜めれている差し馬にごぼう抜きされる展開になりました。ランドネは同じコースの愛知杯で逃げて3着です。その時は12.9-11.4-12.9...で入っています。この11.4と10.9の差が、この馬が残れたor残れなかった差につながっているのではないでしょうか。ひとまず展開自体についてはこんな感じです。