2019 有馬記念 見解?

１３．アルアイン
前走は昨年3着だっただけに負け過ぎな内容だった。それにあのムーアが押しても押しても進んでいかなかっただけに、負け方が悪過ぎる。2400mのダービーで最後止まっていたように、2000m以下に良績がある。ここは厳しい。

１４．ヴェロックス
前走は力負けというより、上位2頭より長距離適性が無かった。この馬は先行しても控えても脚を使える自在性と、小回りコースで突き抜ける器用さを兼ね備えている。こういう馬は相手が強化されてもそこそこ走ってくることがよくある。いわゆる相手なりに走りそうな馬。このコースでなら前走先着されたワールドプレミアよりは買いたい。実際小回りコースでなら大差で先着している。中山コースでもダノンキングリー、サートゥルナーリアと僅差。ダノンは東京でこその馬、サートゥルナーリアは当時休み明けぶっつけだったことを考えると、一枚落ちる感は否めない。展開や位置取りの紛れで食い込んでくることは十分あると思ったが、枠が外過ぎる。隣がアルアイン、その隣がクロコスミアとなると先行するのもキツい。かと言って控えてキレる脚は無い。昨年のキセキのイメージ。これなら買い辛いが枠が良いフィエールマンの方が上手か。

１５．アエロリット
前走は本当に強い内容だった。毎日王冠からの1Fの距離延長を嫌って軽視したが、強力な人気馬にマークされ、直線で並ばれながらも再び伸びるスタミナと根性が凄い。メンツが強力過ぎただけに3着でも文句無しだが、安田記念や毎日王冠と比べると最後は微妙に脚色が衰えていた。それに加えて2500mと不得手の右回り。それは昨年のマイルCの内容と、今年同レースを回避していることからも明らか。中山記念ではマルターズアポジーと僅差。これまでのレース振り、今回が引退レースということを考えると、ハイペースで飛ばしてこの馬の力を出し切ってくる可能性が高い。この枠だと先行争いを激化させるだけに、展開の鍵を握る上で重要な馬。

１６．シュヴァルグラン
前走は休み明けの海外帰りとはいえ、やはりピーク落ちが否めない内容だった。典型的な叩き良化型なので状態は上向きそうだが、そもそもJCはメンツが揃っていなかった。いくら状態が上がったからとはいえ限界がある。本当に勝ち負け出来る状態なら、ボウマンを呼ぶのではないだろうか。ここで福永というのは、失礼だが勝負気配を感じられない。


現予想
◎サートゥルナーリア
◯リスグラシュー
▲アーモンドアイ
(△フィエールマン)
(△ヴェロックス)

短評
このレースの最重要ポイントは展開。ここがズレると恐らく予想にリンクしない、それくらいの枠の並びになったように思う。まず展開から気にする身としては、予想し甲斐のあるレースになりそう。アーモンドアイが強いのは言うまでもない。そんな馬でも致命的な不利があったとはいえ安田記念で負け、今回と同じく直線が短い新馬戦では前を捉えられなかった。中山2500mはこの馬の良績が集中している東京と比較すると、全く異なるコース形態。順当に勝った時はもちろんのこと、この馬が負けるとしたらどういう展開、あるいはその時どの馬が先着するのかがターニングポイント。△の2頭に関しては当日判断したい。予想的に買い方が非常に重要なレースになるだろう。