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2020/01/16 20:09
ルメールを絶対に買わなくてはいけない条件
知っている方もいるかもしれませんが、ルメール を抑えなくてはいけない条件があります。
「未勝利戦(特に東京・中山)で前走2着馬にテン乗り」の時です。過去5年で勝率48.3%、複勝率83.1%、単勝回収率134%と、この条件では驚異的な数字を残しています。基本人気馬に騎乗しているにも関わらず、ベタ買いしても単勝回収率がプラスになりますね。ルメールがリーディングを取った近2年に絞ると勝率51.6%、複勝率82.9%、単勝回収率114%となります。勝率は若干増えて単勝回収率は下がっています(それでも100%超え)。この「差」がまさに過剰人気の影響です。ですが約5年間2回に1回は勝っており、無視してはいけないレベルですよね...
なぜ東京・中山なのか。ルメールは関西馬より関東馬での勝ち鞍の方が上回っているためです。理由は色々ありますが1番は関西圏の騎手の方がレベルが高いためです。そうなると関西の有力馬は川田や武豊あたりにも集まります。関東圏の騎手でリーディング上位に安定しているのは戸崎くらいです。関東の有力馬に騎乗する方が相対的に馬質が上がりますよね。これが近年続いているために、アーモンドアイ、レイデオロ、フィエールマンといった関東のトップホースでG?を勝つ傾向が強くなっています。
次になぜ未勝利戦なのか。それは「勝つ価値が大きいのが未勝利戦」だからです。新馬戦も含めてですがどんな馬も未勝利戦を勝たないと、次のステップにいけません。陣営にとって最も勝ちたいレースがG?であり、最も勝たせたいレースが未勝利戦と言ってもおかしくはありません。当然勝利実績が豊富な騎手に依頼しますよね。
次になぜ2着なのか。それは単純に勝つチャンスが近付いてる着順だからです。1回も勝ったことがない馬の集まりなだけに、条件は違えど力的にライバルが減りますよね。
最後になぜテン乗りなのか。先程挙げた「2着」には色々あります。凡走続きだったのが一変して2着、2.3着続きからの2着、凡走と好走を繰り返すムラがあっての2着...という感じです。いずれにせよ、ルメールにはある程度力のある馬を乗せないといけない、というのが暗黙の了解になりつつあります。有馬記念ではレイデオロやフィエールマンが乗り替わりになるくらい、基本的に馬質が良いですよね。そんな中でルメールに依頼するわけですから、陣営もそこで全力で仕上げてきますよね。
これら1つ1つの要素が全て合致する時の結果は凄いですが、未勝利であれば、「東京・中山」、「前走2着」、「テン乗り」のどれか一つの要素が無くても十分高い水準となっています。ただし東京・中山以外では京都・阪神ですね。それ以外の競馬場でも悪くはないですが、母数が小さいので何とも言えません。先週のバーナードループ、レッドルレーヴのように継続騎乗でもそこまで変わらないです。この条件下で全て本命にしているわけではありませんが、軽視することはほとんどしません。そのレース自体買わないことも全然ありますし、未勝利戦を買わない人も多数いると思います。ただ、一つの目安としてこの条件を狙うのも良いかもしれませんね
【補足】
・ノーザン馬という要素を入れると... 勝率は上がるが単勝回収率が激減する。クラブ馬だけに爆買いされやすい。
・芝とダートでは芝の方が良い。芝は力があれば未勝利レベルならコース変わりでも通用することが多いが、ダートは砂を被ったり脚質の影響が出やすい。ダートの数字も悪くないが芝より期待値は高くない。
・過去にルメールが騎乗し、その後違う騎手で再度ルメールというケース、いわゆる「乗り戻り」の時は悪い意味で要注意。この場合だと勝率が19.8%と大きく下がる。それでも騎手全体で見れば十分良い方。
・この条件に合致した未勝利戦を勝ち上がった次走は軽視。さすがに全くダメではないが、この時の勝率が10%台。確率的に頭で買う時でないのは明らか。勝ち上がるために前走かなり仕上げたことで、次走上積みが少なくなる。
・この条件の時は1番人気になることが多いが、そうでない時は若干割り引いた方が良い。その時の1番人気は正当に評価されている馬なため、本質的に力差がある可能性が否定出来ない。