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2018/09/23 23:09
私の思い出のお馬さんたち(平成元年その2)
平成元年の春シーズンは有馬記念で名実ともにトップホースの座を手にしたオグリキャップと菊花賞馬スーパークリークが引っ張って行くことを期待していましたが、残念ですが両馬とも春シーズンは全休と相成りました。
スター不在の春シーズン、公営南関東から転厩して来たイナリワンがオグリ、クリークの対抗勢力として台頭しました。
まずは本命不在の天皇賞(春)。
岡部騎手騎乗のヘビーステイヤーのスルーオダイナ、前年タマモクロスの2着に食い込み有力馬の1頭として挑むランニングフリーなど実績のあるメンバー構成となりました。
初戦のオープン、阪神大賞典と連敗していたイナリワンですが鞍上に”若き天才”武豊騎手を迎え大一番に駒を進めました。
結果はイナリワンが2着を千切って圧勝のゴール!
勿論ですが、これが”平成の盾男”武豊騎手の天皇賞初勝利となりました。
イナリワンは続く宝塚記念も武豊騎手を背にG1連勝を飾ります。
これで春の主役として秋シーズンに進む訳ですが、確か宝塚記念の勝利騎手インタビューで武騎手はインタビュアーに「これで秋が楽しみになりましたね。」と言う様な内容の話しを振られますが、そこできっぱりと「秋はスーパークリークが居ますから。」と答えます。
ここからは私の推測を含んだ感想ですが、もしかしたら春2戦だけの契約だからとの意味もあったのかも知れません。
しかし、こうもきっぱりと発言した事によって、武騎手のスーパークリークへの絶大な信頼が感じ取れ、秋シーズンの対戦が楽しみになりました。
因みに春シーズンは他に安田記念でバンブーメモリーが前走OPから連闘で初重賞勝利をG1で飾り(確かバンブーメモリーはバースデーウイン)
バンブーメモリーは秋のマイルチャンピオンシップでオグリキャップと死闘を演じます。
加えて私の愛すべき馬として、ランニングフリーのお話しを少し。
G1を勝つことは無かったですが、歳を重ねても長く第一線で活躍して重賞勝利も挙げています。
この馬の特徴は自分のチカラを常に発揮する事で、オグリキャップの調子が悪かった時とは言え、何と3回先着しているのです。
レースに勝った訳では無いのにこれだけオグリキャップに先着している所がランニングフリーの真骨頂と言えるでしょう。
大川慶次郎さんも明けて旧齢9歳の引退レースの解説で「馬体のバランスが良いからこの歳まで長く活躍出来たのでしょう。」と労いのコメントをされていました。
そして遂に日本競馬史上屈指の名勝負が繰り広げられた秋シーズンが幕開けします!
次回は私がオグリキャップのベストレースだと思っている平成元年の毎日王冠、「オグリキャップVSイナリワン」です。