大阪杯（後記）

今日の大阪杯は牝馬のワンツーで幕を閉じました。

ゲートはほぼ互角で大きな遅れも無く、各馬良いスタートだったと思います。

１番人気のダノンキングリーが果敢にハナを切り、ジナンボーがそれにピッタリと続く展開。
３、４番手にラッキーライラックとクロノジェネシスが続き、直後の内に一昨年のダービー馬のワグネリアンが、ブラストワンピースは後方から序盤は進みます。

そのブラストワンピースはレース中盤から外目を通って上がって行きます。

４コーナーの勝負処でワグネリアンはギアが変わらず、少し遅れます。
ブラストワンピースは外から先頭に並ぶ勢いを見せます。

直線を迎えてキングリー、ジナンボー、直後からラッキーライラックとクロノジェネシスが襲い掛かります。
外から上がって来たブラストワンピースは直線半ばで早くも一杯で脱落。

最後は内からダノン、ラッキー、クロノの馬体が重なり、クビ、クビでラッキーライラック、クロノジェネシス、ダノンキングリーの順で入線。
態勢が決定後に内からカデナ、ワグネリアン、ブラストワンピースは７着でした。



優勝馬のラッキーライラックはスタート後にサッと自分で進んでポジションを確保して内でドッシリ構えて進みます。
これで好勝負は約束された様なもので、人馬一体のファインプレーでしたね。
ラッキーライラックは520kgと馬格もあり、正に男勝りの馬体の持ち主で、小柄だった父オルフェーヴルをパワー寄りにした印象です。
前哨戦の中山記念でしっかりとひと叩きした効果も大きかったでしょう。
この後はどこを目指すかによりますが、是非とも宝塚記念に出て来て欲しいですね。

２着のクロノジェネシスは好調そのままの良い競馬でした。
血統的にややチカラの必要な阪神の馬場や平均ペースよりやや遅い程度でスローにならずに済んだのも味方をしたと思います。
この馬も宝塚記念で見たいですね。

３着のダノンキングリーはハナを切る展開で末が甘くなりましたね。
ジナンボーを行かせて、番手の競馬を選択するべきでした。
そのジナンボーが終始半馬身後ろくらいを走っていたので、道中の消耗が思いの外、大きかったと思います。
次は安田記念でしょうか・・・

４着カデナは後方からの決め打ちで最内を突く競馬で善戦した形です。
最後に同じく内を狙ったワグネリアンを突き放している様に調子が良いのでしょう。

５着はワグネリアンでしたが、スタート後からやや行きたがる素振りで鞍上とのリズムも良くありませんでした。
勝負処で動けなく、直線のエンジンの掛かりが遅いのも上位馬と違い久しぶりの影響でしょう。
最後にあれだけ頑張っているだけに能力的には好勝負出来たと思います。
最近は直行ローテが多くなりましたが、ちゃんとひと叩きして競馬に挑む事の大切さを見た思いがします。

７着のブラストワンピースはせめて中段の位置取りで進めたかったですね。
この馬は外に馬を置くと良くないと私は見ているので、最後はこの形の競馬になる（この形の競馬をする）と見ていただけに前半に位置取りが運命を分けましたね。
後は強い相手とやると案外だらしないのはどうしてなのだろうか・・・？

最後にデムーロ騎手のインタビューに新型コロナで苦しむ祖国イタリアにいる家族などを想う様な表情が伺えて、3.11後のドバイＷＣをヴィクトワールピサで優勝した当時のデムーロ騎手を改めて思い出し、胸に込み上げるものがありました。

またデムーロ騎手に励まされた思いです。

「デムさん頑張れ、俺も頑張る。」心の中で呟きました・・・