皐月賞（後記）

今日と明日は緊急事態宣言が出た新型コロナの予防拡大防止の為、人との接触・出社を控える目的で先週の月曜・火曜と同じく休まされて家に籠っています。

昨日の皐月賞は中々の好勝負だったと思います。
これからそのレース後記にお付き合い下さい（＾o＾）

有力馬の枠順は１番人気コントレイルは１枠１番、２番人気サトノフラッグは３枠５番、３番人気サリオスが４枠７番にゲートインしてレースの火ぶたが切って落とされます。

ゲートで大きく出遅れる馬は無く、キメラヴェリテが先頭、ウインカーネリアン、ビターエンダーも積極的に前へ、上手くゲートを出たサリオスもそれを視界に入れる形で、サトノフラッグは中団に構えてコントレイルはまずまずもスタートの行き脚が付かず、やや下げて中段の後ろにポジションを取ります。

有力処は先行のサリオス、中段のサトノフラッグ、その後ろの内にコントレイルの順、前半1,000mが59.8秒と回復して来ているとは言え、この馬場では少し早い前半の通過。
皐月賞は得てして淀みのない前半を刻む事がありますが、Ｇ１らしい展開になりました。

いよいよ勝負処の３コーナーを迎えますが、コントレイルは後ろから数えた方が早い内のポジション、サトノフラッグはルメさんが徐々に進出を開始、ダミアン・レーンのサリオスは完全に流れに乗り、前を睨む形でガッチリ抑えて虎視眈々。
ここでコントレイルの外目の前にいた武豊騎手のマイラプソディが進出を開始します。
その後ろにいたダーリントンホールが少しもたつく所を突いてコントレイルがマイラプソディの外に進路を求めて一気に進出、アッと言う間に取り付き交わし去ります。

直線を迎え馬場の悪い内目からサリオスとウインカーネリアン、遅れてサトノフラッグ、更に外を物凄い勢いでコントレイル、粘るウインカーネリアンを交わしながらレーン騎手が馬場の良い外目に進路を求めます。
そこには鋭い脚で伸びるコントレイルがサトノフラッグ以下を置き去りにして迫ります。
最後は内のサリオス、外のコントレイルの一騎打ち！
そして２頭の追い比べはクライマックスを迎えます。
1/2差コントレイルがサリオスを下し、皐月賞の栄誉を手中に収めました。


私が挙げる勝負のカギは勝負処でコントレイルの外目の前に武豊騎手がいた事・・・
名手の仕掛けに付いて行く様にマイラプソディをエスコート役にしてと言っても良い位、ドンピシャな展開でこのレースのポイントだと思います。
あとは直線のサリオスの進路取りでのレーン騎手の騎乗は「流石に上手いな！」と唸らされるものがありました。
そして何よりも、それに応えるコントレイルとサリオスの走りに手に汗を握りました。

◎に予想したサトノフラッグは良い所無く５着、〇のコントレイルと△のサリオスには評価が低くてゴメンナサイです（＾＾；

今後に向けてコントレイルは無敗の２冠を目指してダービーへ視界良好と言ったところでしょう。
２着サリオスの評価を私は難しく思っていて、最後の坂上で膝が上がらず回転力も落ちた様に感じました。
募集時から大型でフレームが出来上がるのが早く、この時期のハーツクライ産駒に見られるゲートの遅さやトモが緩く先行出来ないと言った部分が見られない完成度。
脚が短く抜群の容量を誇るトモなど馬体の特徴はマイル向きで母系に入っているデインヒルの影響が出ている様に思います。
しかしスケール感が大きな馬なので、ダービーに駒を進めて世代の頂点を目指して欲しいと思います。

３着以下は少しチカラの差が開いている事が皐月賞で判明しました。
サトノフラッグに巻き返しを期待したいですが、アルゼンチン産の母系が日本競馬で戦うには底力に欠ける印象で、サトノダイヤモンドの様に2,000m、2,400mの根幹距離では勝ち切れず、秋の菊花賞でどうにか足りるか？と言う感じになるかと感想を持ちました。

別路線から伏兵の出現を待ちたいところですが、トライアルで出走権を持ちながら目標をダービーに切り替えた組が勝ち上がって来るようでは期待薄になるでしょう。


この先も競馬開催が行われる事を心から祈りつつ結びといたします。