インシュラー引退と終了がせまる３歳未勝利

先週の8/21新潟・障害オープン１１着を最後にインシュラーが引退となりました。

インシュラー　７歳　セン　
２３戦３勝（うち障害９戦１勝）

今年一杯は頑張って欲しいと思っていましたが、ここ数戦の内容からこれ以上は厳しいと判断されました。
元々が行きたがる気性のお馬さんが、前に行けず行く気配も鳴りを潜めてしまったのだから仕方ありません。
残念ですが競馬で必要な闘志が尽きてしまったのでしょう。

思えば３歳２月、東京の新馬戦でルメさんを乗せて初勝利。
２着に下したのが後の中山大障害馬のシングンマイケル。
この時はパドックで欠伸をしながら周回する「おっとり刀」でこれから競馬なのに大丈夫か？と心配する程でした。

それが２戦目で気性の難しさを出して別馬の様に・・・競馬に行く前にイレ込んで消耗してしまう。
当然、着順も上がらず、セン馬に・・・

その後に１つ勝ちを挙げますが、1,800mでデビューしたお馬さんが1,000mまで距離を短くして悪戦苦闘でした。

イレッポで馬体重が増えないタイプでしたが、デビューから最後まで460kg前後でしたから成長力もあまり無いタイプだったのでしょう。

この世代は一次募集の時に体調を崩してしまい応募出来ず、年明けに残っていたインシュラーと追加募集のカルペディエム（３戦０勝・３歳早々に骨折引退）の２頭でした。
ここまで頑張ってくれたインシュラーには、とても感謝しています。
ありがとう。

今後はオークションにでる様ですから、良いオーナー様の元で走って貰いたいと願っています。


さてもう一つ、３歳未勝利の終了が近づいてます。
ウチはアウトストラーダが未勝利で残っています。
このお馬さんのデビュー戦は皐月賞馬のエフフォーリアの３着。
２戦目はダートに転じて２着と好走するも、その後はソエに悩まされながらの出走で苦戦を強いられています。

先のインシュラーもですが、競走馬にはデビュー戦から３戦目くらいまでが競走成績を振り返ると、着順もですが競馬内容が良かったと言うお馬さんが案外多くいます。
競馬を使われる毎に気性面や脚元の不安を露呈して成績が伸びず、尻すぼみして行きます。

こういうタイプは馬体増などのフィジカル面での成長も乏しい事が多い様に思います。
気性的に難しいところがあるからと言って、競馬で逃げさせてしまうのも後に良い影響が無い様に思います。

結果的にこういう複合的な要素が絡むので難しいですが、やっぱり所属厩舎や騎手がお馬さんの将来を思って育て、如何に考えて競馬に乗ってくれるかが大事だとつくづく実感します。

アウトストラーダにはラストチャンスを悔いない様に陣営は準備を整えてあげて欲しいです。