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2020/12/10 23:19
阪神JFのサトノレイナス
シラユキヒメを祖とする「白毛一族」のソダシとメイケイエールに注目が集まるなか、同じく無敗で全兄にサトノフラッグを持つ良血サトノレイナスにも熱い視線が注がれている。
2018年のセレクトセールで、1億800万円という高値で落札されたサトノレイナス。国枝厩舎とC.ルメール騎手というコンビはアーモンドアイと同じで、先日引退した女王の「後継候補」として期待は大きい。
その馬名からもわかる通り、サトノレイナスを所有するのは里見治氏。2010年ごろからセレクトセールで良血馬を爆買い。毎年のようにクラシック候補をターフに送り込んできている。
そんな里見氏の夢がかなったのは2016年の菊花賞。春のクラシックで惜敗続きだったサトノダイヤモンドが、馬主歴24年目の里見氏に悲願のG1初制覇を届けた。
それまでの不振ぶりがウソだったかのように2か月後にはサトノクラウンが香港ヴァーズ、サトノアレスが朝日杯FS、そしてサトノダイヤモンドが有馬記念を制覇。なかなか勝てなかったG1レースをたった3か月間で4つ制した。
さらに、翌17年にもサトノアラジンが安田記念、サトノクラウンが宝塚記念を制覇。約8か月間にG1・6勝という離れ業を演じた。
ところが、G1初制覇から約1年後の2017年秋。
里見氏は馬主名義を「個人名」から「株式会社サトミホースカンパニー」に変更した。つまり馬主事業を法人化したということだ。
法人化したことで、馬主事業を拡大し、さらにサトノ旋風は吹き荒れるかと思われた。しかし法人化した途端、再びG1を勝てなくなってしまっている。
『サトミホースカンパニー』に名義変更後は、13頭がのべ32回、G1に出走したが、2着が2回、3着が1回、他は全て4着以下に敗れている。サトノダイヤモンドやサトノクラウンなども法人化した途端にG1を勝てなくなってしまった。
鞍上のC.ルメール騎手は秋G1で無類の強さを誇っていたが、G1騎乗機会の連勝記録は先週のチャンピオンズCでストップ。サトノレイナスにとって歓迎材料ではなさそうだ。
2016年に「G1の呪縛」から解放されたものの、僅か1年で新たな呪縛にかかってしまったサトノ軍団。
新星サトノレイナスはこれを解き放つことはできるのか。