ハルさんの一日その120「あらら…」

月末は、いつも集金業務に

追われてバタバタ

今月も月末締め切りまで

あと数日で、残り一軒

この、お客さまは

平日は帰りが遅いので

日曜日の昼間限定で

お伺いしてましたが

先々月くらいに

「平日は、お留守ですよね？」

と、尋ねてみた

レオパレスに一人暮らしで

口数の少ない年頃を過ぎた青年

いや、年齢不詳気味オジさん？笑

いつも、玄関のドアを

10センチくらい開けて

きっちり釣り銭なしで

支払ってくれる

ドアを開いて、ボソボソと

「帰りが遅いので、土日なら

だいたい居ます。そこに車が

止まっていたらいます」

あれ…ちょっと、印象が変わった(　˙-˙　)

七条さんと言う名前の

お客様を、実は秘かに「ナナオくん」

と、呼び…目を合わすこともない方で

他人とは、あまり関わりたくないのかな

そう思って、今までは事務的に

対応してきたのですが

今日、そばを通ったら

車があったので、立ち寄ってみた

寝起きだったようで

ボサボサ頭、シャツべろ…

「ちょっと待ってください…ボソ」

10センチくらいのドアの隙間から

今日も、キッチリ〜

帰ろうとしたら、あーー！

お札が一枚重なってたーー！

慌てて戻って、ピンポンピンポン！

「ナナオくん、すみません

1000円多かったです」

あ…ナナオくん？ま、まずい(・・;)

いつもは、無表情なナナオくんは

クスッと笑って

静かにドアを閉めたのでした…。


母さん、やっちまったなー笑

by ハル