マズルブラスト引退

今日の船橋メインを最後にマズルブラストが引退する事になりました
残念ながら引退レースは返し馬中に歩様の異常から除外に。
残念ではありますが無理に出走して最悪の結果になってはたまらない…賢明な判断でした


船橋競馬の既定から、南関重賞に勝ち鞍が留まった為に正式な引退式は行われませんでしたが、レース終了後に往年のマズルブラストの勇姿やパドックでの写真撮影が行われ、今や中央所属で大井所属時代に騎乗していた内田博幸、戸崎圭太、更に先日引退した張田京調教師も勝負服で参加

７年も勝ち鞍が無かったヴァイタルシーズや南関では未勝利のスマイルジャックが川崎で引退式を行ったのに…間違いなく南関の時代を彩ったマズルブラストが「ハイさよなら」となるのではと心配でしたが、これも人気と実力を兼ね備えた馬だからこその計らい


マズルブラストの戦歴は必ずしも順風満帆だった訳じゃなく、また主役になるタイプではありませんでしたが、川島調教師の言葉どおり大きな怪我もなく足掛け１１年に渡り南関を支えたのが素晴らしい
１３歳まで現役を続けましたが、大器晩成型でもなく２歳時から常に第一線で走った事も驚異的

同期は怪物シーチャリオットをはじめ、ボンネビルレコード、フジノウェーブ、メイプルエイトら南関でも屈指の世代。
中央だとディープインパクト、カネヒキリ、ヴァーミリアンが居る

早々とクラシック路線に乗り、シーチャリオットに継ぐ２番手の存在としてクラシックを皆勤。
古馬になると交流重賞にも挑みながら、報知オールスター、金盃の中距離重賞。大井記念、東京記念の二大長距離重賞を勝ち存在感をアピール

９歳の頃に再び狂い咲きし、四年ぶりの大井記念制覇。
必殺のロングスパートはこれぞ長距離の醍醐味と言える戦法
１０歳になりさすがに元気の無い成績が目立つも、同じく現役だったボンネビルレコードとフジノウェーブとの「南関ビッグ３」として競馬場を賑わせました


ボンネビルレコードが１０歳で、フジノウェーブが１１歳で引退しても…マズルブラストは現役を続行し続け、定年制度がある南関では異例の長持ち。気付けば南関史上最高齢馬に

まさかボンネビルレコードが誘導するレースにマズルブラストが参加するとは夢にも思わず、更に１２歳の昨年、今度はマイルのオープン特別を２勝したのだから恐れ入る



昨年、骨折し目標の川崎大師オープンを使えず…武蔵野オープンでの内容から陣営が引退を決意した形。
確かに今年走らせれば定年を延ばせる可能性はあるが、重賞５勝馬の着狙いは見たくないのが本音

偉大な同期、アジュディミツオー、フリオーソら後輩達、中央馬を相手に１１年走り続けたマズルブラスト(^.^)お疲れ様でした

川島正行調教師の死去、張田京、山田信大らベテランの引退にマズルブラストが去り、ナイター開催を目前に船橋競馬場は新たな時代に入っていく気がします