大井記念を振り返る

大井記念が終わりました。制したのはプレティオラス(^^)
久々の重賞勝ちは三度大井の舞台で、この馬ほど大井外回りがおあつらえ向きな馬は居ない

レースは指定席の馬群から離れ、同厩のハブアストロールと共に我が道を行く。
いつものように４コーナーから追い出すと矢のように突き抜けた
三振か本塁打…届かないなら仕方無い、しかし勝つ時は常に鮮やかで何やら清々しさを感じる個性派。目標を大井記念と公言していたとは言え、見事に仕上げた森下調教師は立派
最近調整法を変化させたり立ち止まらない姿勢は頼もしい限り

不可解な中央移籍から、名うての個性派が変わってしまわないかと心配でしたが…言いも悪いも元のプレティオラスのままで良かった



２着はユーロビート。東京記念を制した頃のデキに無いと判断したのは失敗で、体調ばかりに気を取られるより小回りコースに戸惑ったと考えるのが自然でした
広々とした大井コースの力勝負が向き、確かに瞬発力では劣るも最後まで２着を死守したのは自力。まだ見ぬ意外性もあるかもしれない

３着スコペルタは大健闘の結果。やはり世代屈指の素質馬で、前走は出負けしたり馬場を気にしたりと、競馬をしてないとは言え…重賞で馬券圏内に入るとは大したモノ
現状の力で後ろから馬群をぬって伸び、重賞勝ち馬を差してしまうのだから…これからが楽しみな存在になった


４着にはカキツバタロイヤル。最近は馬券は買わずとも、この馬には頭が下がる想い。前が壁になりながらもめげずに再び脚を見せ掲示板を確保、
９歳になりながら常に全力を出し切る同馬に比べ、若馬のだらしなさが浮き彫り

５着のムサシキングオーは…本当に相手なりに走るの一言。これで自己条件を取りこぼすのもムサシキングオーで、パンチ力が加わらないと出世する前に衰えてしまう可能性がある。現状で重賞に手が届く感は無い


断然人気のドラゴンエアルは１０着と見せ場はゼロ。戦前からの早めの夏休み宣言は…裏を返せば前走をピークに下り坂と捉えるべきだった
行きっぷり悪く早くからムチが入り…あの時点でヤバイと感じた。暮れから使い詰めだっただけに秋には元気な姿を見せてほしい


グランディオーソは馬体が絞れて期待したが、肝心の中身はまだまだの印象。道中マークしたドラゴンエアルの一つ上の着順じゃ話にならず。昨年のデキには全く無く…リズムが狂ってるだけに時間を要するかもしれない

トーセンアレスはこれで大井で５度目の着外。伸びては来てるが、やはり左回り程の捲りが決まらず…またニセンの距離もやや長い印象を受けた。この負けは度外視で良い


３年前のダービー馬の鮮やかな差し切りは見事でしたが、一昨年のクラシックを賑わせたインサイドザパークにアウトジェネラルは完全に埋もれた。この年のクラシックは個人的には熱かったので…寂しさを感じるモノでした


今開催限りで勇退する高橋三郎調教師の意思を継ぐように、若い森下淳平調教師が勝利。今後何十年と大井を引っ張るであろう男…勝つべくして勝ったとも思えました


今期の大井重賞

・TCK女王盃(●)
・金盃(●)
・フジノウェーブ記念(●)
・京浜盃(●)
・東京スプリント(●)
・羽田盃(●)
・東京プリンセス賞(●)
・大井記念(●)

近々、親父の墓参りに行きます(^-^)/もう許してくれ(笑)