Mr.TCKの「勝島王冠」全馬分析

前開催ほどでは無いが、前残り傾向は変わらず。開催初日から５頭落馬の惨事…調教で故障が続出しているそうで、これ以上の馬場悪化はもはや危険レベルと言えそう

分析


1 アウトジェネラル
金盃勝利も遥か昔に思える最近の成績で、クラシックで好走した時より気性的に難しくなっており…内枠も明らかにマイナスで、例えスンナリ競馬が出来ても信頼度は低いが…腹を括り、今開催の馬場を活かして金盃のような極端な競馬をすれば面白いかもしれない

2 カキツバタロイヤル
５年前から一貫して南関中距離路線の中核を担う古豪で、衰えるどころか前走は久々の重賞勝ちを果たすなど意気盛ん。大井コースだと脚が続かずどうしても勝ち切れない部分はあるが、急遽テン乗りの内田利雄騎手の腕は魅力だし、対応力に長けたレース巧者だけに上位進出は可能

3 ファルコンクロウ
長年Bクラスを暖めるに留まっていたが、４走前に２着してから充実一途で前走トライアルでも突き抜けてしまうなど勢いに乗る。前々からでも差しに徹しても好走出来る強みがあるが今回は初の重賞で、斤量差を活かしてどこまでやれるかの試金石

4 ムサシキングオー
６歳になったが、ここに来ての充実ぶりは見事で前走は重賞で初連対を果たす。距離不問の印象はあるがベストはマイルで、センハチ重賞の舞台ではやや評価を下げざるを得ない。前々から進めてどこまで粘り込めるかどうか

5 プレティオラス
これまで大井外回りの重賞ばかりを４勝しているが、自身の末脚をフルに活かせる舞台が限られており、また展開面の助けが必要なのも確か。そんな中で前走は珍しくイン強襲を見せるなど6歳にして進化した印象だけに、不安要素の距離短縮も克服し、ここで重賞３連勝となれば更なる飛躍も可能

6 ファイヤープリンス
様々な条件に出走しているが、この馬のベストはマイルまでなのは明らか。重賞でも勝ち負け可能な力はあっても大井センハチでは狙いにくい馬

7 アーサーバローズ
中央時代にセンハチでの実績は豊富だが、頭打ちになり障害転向し未勝利。未知数な部分が多く、成績云々よりいきなり重賞で好走するとも思えず…まずは今後の目処を立てたい段階

8 ツクバチャーム
コツコツとクラスを上げていき大井でも名うての中長距離馬として地位を築いたが、今年９歳になり安定した成績は鳴りを潜めた。スタミナ比べならば見せ場は作れるだろうが…ズブさが顕著になり重賞のペースで前々に付けられるかどうかも疑問

9 スマートジョーカー
２年前には８連勝で重賞勝ちを果たす最大の上がり馬となるも、夏場は出走すら叶わない程苦手で順調さを欠いてしまうのがたまに傷。最近は平場での活躍が続き久々の重賞になるが、力の衰えは緩やかな印象。４月以来でも仕上がり次第では面白いかもしれない

10 ハブアストロール
昨年は大波乱の立役者となる勝利を挙げたが、この１年で重賞はおろか格下げされた自己条件すら勝てない。常に殿からのブン回ししか出来ず、昨年は人気馬が壊滅しズバリ展開がハマッただけの話。成長しないと重賞では厳しい

11 エアラフォン
かつて中央芝重賞で２着の実績がありるが、南関転入後は３戦全てが殿負けでは全く期待は出来ない

12 クラシカルノヴァ
転入後２戦したものの全く見せ場の無い内容が続いていて、確かに中央時代には交流重賞での実績もあるが…明らかに売り切れての転入の印象で、大きな期待は出来ない

13 カシマリュウジン
長年に渡り大井センハチで好走して来たベテランで、今年も夏場に１勝するなど衰えながらも奮闘を続ける。しかし自己条件ならまだしも重賞では家賃が高すぎるのは明らか

14 フォーティファイド
最近は長距離戦以外では着狙いの競馬でしか着順を上げれず、全盛期の安定感溢れた姿はすっかり影を潜めた。とは言え相手は軽くなり、10歳馬に勝ち負けを期待するのも酷な話だが、寒い時期に強いだけに一概に軽視は危険かもしれない

15 ガンマーバースト
転入当初の走りが出来れば、ここでも明らかな力上位だが最近の走りからは緩やかな衰えを感じる。前走は久々に重賞で２着したが、条件的にまるで違う大井ニセンでは半信半疑で、見せ場以上が可能かは微妙

16 トーセンアドミラル
ここ最近の内容から、昔に増して前目に付けられなければ万事休すの印象で重賞で勝ち負けするには時計面の助けも必要であり、明らかに下り坂なのは確か。今回は距離延長でスンナリと位置取れる可能性はあるが、だからと言って突き抜けるかは微妙。テン乗りのヤネが新味を出せるか

予想は明日