もしも高齢馬だけのレースがあったら

『今年から新設されました「シルバーカップ」10歳を超えた現役馬・かつて8歳を超えてからも走ってた馬に出走資格があるレースです隠れたファンも多い高齢馬達どんなレースになるでしょうか□□』

その頃…


『あ゛ぁ…腰が痛ぇわな?せっかく引退出来たのによ?』
『トゥルさんよ□』
『呼んだかゃ』
『トゥルさんや』
『アンタ誰ょ』

『ほらノボジャックトゥルさんだろアンタ』
『ジャックじゃねーのよ奇遇だやね□いっつも一緒に走ったべな』
『トゥルさん俺が辞めてからもずっと走ってたんべ』
『12歳までやったべよ□全国津々浦々なぁ』

『皆さ?ん来たわよ?』
『誰だあのババアは』
『バトラーよ地方のアイドルよ』
『老けたなオメーはバトラーかよ』
『オメーまだ走ってんのけまるで砂かけババアだな』
『現役バリバリョパーフェクトさんよ』

『なんだってまぁ…ワシは20歳過ぎてんだべ今さらレースだなんてよ』
『記念すべき100戦目を果たして欲しいんですよ』
『パーフェクトも盛岡あたりで稼いだらしいじゃねーのよ□』
『私もね昔はエルコンドルと走った事もあったんでね□それが自慢で盛岡の馬に話してやったよ』
『なにを俺はフェブラリー勝ったんだぞ』
『トゥルさん先輩に譲らないと』

別の場所では

『今日も逃げるぞ?□』
『コンサフォスはそれしか無いんだからパールと一緒に海外まで行った事もあるんだよ』
『ムテキさん…ただ付き添っただけじゃないですか…』

『俺は有馬記念2年連続3着ですよ□』
『シェイディお前まだ現役なんだってな□まだ治らないのか』
『おぉバルクか年寄りは治りが遅くてさ…お前は良いよな?のんびり出来てさ』
『6年間も有馬とJC出てみ肉体疲労スゴイんだから』

ダートの同窓会・自慢話…はたまた芝馬の愚痴…に花が咲きレースが近づく



『さあ集まりし高齢馬達長きにわたり競馬場を沸かせた伝説の馬達に経緯を表しいざスタートですん何か…ゲートに1頭近づいてますが』




『お父様ダメですよいくら名馬会の会長だからって』
『んんん……レースレース…レースが始まるぞぉ…今日は有馬かゃ天皇賞夏』
『違いますだいたい天皇賞に夏なんかありませんお父様はゲストの誘導馬でしょが』
『ミホ??ワシも…ワシも10歳以上だよ……さ……さ……三冠馬なんだから…出させてくれゃ』
『お父様はもう50過ぎてるんですから』


『これは会長会長もレースに御出になるんですか』
『さあどうぞどうぞこちらがゲートです』

こぞって名馬会会長にご機嫌取り仕方なく会長もゲートイン


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『スタートしました……しかし会長は我が道を行きます』


『んんん……懐かしい感触じゃ有馬記念も思い出すのぉ』

「お父様ゴールするのに何時間かかるんだだいたい後輩達も空気読んで走れよ…」


『さあ各馬第4コーナーから直線に向かうコスモバルクエアシェイディが外から……シンザンは最後方シンザンは最後方です』


「わわ名前を行っちゃダメだ」



『シンザンシンザンが最後方シンザンはいつも先頭なんじゃ』



眠っていた会長の闘志に火が付いてしまった…


『バルク粘るシンザンシンザン並ぶ間もなく交わした??驚いたさすが三冠馬圧勝???』

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表彰式…






『ミホ…………飯はまだかぃ』
『さっき食べましたよ』