もしも名馬会会長の首を狙う馬がいたら(完結編)

ある日の『名馬会本会議』□


『えぇ?本日も忙しい中お集まり頂きありがとうございます□
いきなりではございますが…ツインターボが食い逃げで今だ逃走中とゆう事ですがサイレンススズカ君指導はいかがなものかな』

『は…ハイいかんせん…大逃げでございますので時間がかかると…』

『早急に対応するようにヒシアマゾンとファインモーション…素行不良が酷い次は名馬会からの除名だぞ』

『はぁ知らねーんだけど何しようが勝手じゃね』
『アマゾン先輩マジやべーよゲート潜っちゃうの鬼ヤバなんだけど』


相変わらずの会議の中…会長はスヤスヤと眠っていた□

『□……大外一気……今日も勝ったのは……シ』


『オイラモーヌ□会長が寝てしまったぞコーヒーをお出ししなさい気が効かないヤツだな』
『はい副会長ただいま』
『会長は赤いカップだぞ□……フフッ…』




『会長□寝ていては風邪を引きますさあコーヒーでも』
『むにゃ……あぁ副会長かぃ…ありがとうねぇ…』

ゴクッゴクッ…

(フフフッ…)

『な……なんかもっと眠くなってきたょ…う゛っ……ぐっ…』
『会長大丈夫ですかま……ま…まさか毒入りかラモーヌ貴様何を入れた』
『ワタシは用意された赤いカップを…』
『う……うぅ…』
『会長??』
『ウマイ□さすがぁ?ラモーヌちゃんの…コーヒーわぁウマイだやねぇ?』

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会議後…









『量が少ないわ何のために貴様らに頼んだのだバカ息子が』
『父上アイルトンが…』
『兄ちゃん入れたのはツヨシだょ』
『だから大さじ2杯にしようて言ったじゃん』

『貴様ら3頭の言い訳は聞きたくない今日は絶好のチャンスだったのに』


「明日は餅つき大会だね」
「ブルボンが作る餅は粘るから美味いよね期待してるよ」


『明日は餅つき……会長も参加するか……フフフッ』


翌日


『今年も恒例の餅つき大会がやって来ました□今年もよく粘り・よく伸びる餅をみんなで作りましょーまず一つき目は会長です』

『会長ワタクシがコネさせていただきます』
『副会長…ワシは重くて上がらんょ……ワシがコネクションするょ』
『コネクション……わかりました□ではワタクシがつかせていただきます』

(予定通りだ□)

『2頭で12冠の餅つきさあ行きましょう』


『会長いきますよ□よっ……あっ会長餅の中に会長の蹄鉄が』
『ん…あっ……これは大切なんじゃ……どこぉ』

『もらったぁ????』


副会長は思い切り振り上げた…が


『……まぁ良いゃ…蹄鉄なんか』

バキッ

『ぎゃあああああ』

副会長は後ろ脚を骨折□温泉治療の為に放牧


『ブルボン君……餅はキミが上手なんだょねぇ□つきなさいょ』
『よろしいですかありがたき幸せ』



『だりぃんだけど…餅つきとかさ』
『マジっすよね名馬会辞めてーっす』

『んんん…パインローション君…ヒジアマソウ君……食べなさぃ幸せになれるょ』

『ちーっす□会長あざーっす』



『ひぃ??どこまでも逃げてやるぅ?』
『元気だねぇ…ツイッターボ君…ワシがコネた餅…食べないかぃ』
『僕は食い逃げしてしまったのに…』
『んんん…済んだ事は良いのょ……お食べ』


『ったく父上は…混乱しか起こさないじゃないか』
『んん……トウカイドウシンカンセン君……だったかなぁ餅をお食べ□』
『しかし父上が…せっかくの大会をめちゃくちゃに』
『みんなが楽しければ良いのょ……お父様にもお見舞いにあげなさい…』
『会長……』



不良にも犯罪者にも…さらに下剋上をも狙う馬にも(笑)
分け隔てなく…みんなの幸せを願う

そんな器の大きさが会長□





『父上□会長から餅です』

『会長が……悔しいが諦める……でも忘れるな会長は5冠馬俺は7冠馬だ』

終