名馬会ダョ全員集合28(偉大過ぎる父親)

子供…孫の話から…今日は
偉大すぎる父親を持つ馬の愚痴を

居酒屋『野山』
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『乾杯疲れたね今日も…』
『ですよね…』
『俺はもう30近いからさ…それもあるよな』
『いやいや…』

『なんだよぉ浮かねぇ顔だなぁ?』

『ゴメンね大将…愚痴が出るだろうけど』

『良いんだよぉウチで飲んで吐き出してくれぇ』

『テイオーも俺も…父親が凄いからさ辛かったんだよ…だから同志って感じでさ』
『ですよねこの悩みは…ミホさんとしか語れない』

『立派な親父さんで良いじゃねーかぁ』

□

『良くないんだよ…俺らが三冠取れないだけでさ?「親父は三冠馬」「息子は二冠馬」って嫌み言われたよ』
『ホント二冠馬ってだけで大変なのに…僕はJCと有馬勝っても…「副会長の息子」って呼ばれますし』

『ほぉ?大変だなぁ』

『馬事みたく言わないでよ(笑)』
『馬事じゃねーってやっぱり俺もよ…親父が親父だからょ』
『偉大な種牡馬じゃないすか大将の親父さんは』

『それがよ前にシービーやカツラギに話したんだけどな…俺の親父は犬だったんだよ』
『なに…大将は犬から産まれたの』

『違う犬って呼ばれてたんだよぉ…見てみろこの顔よ□』


『ホントだね?犬だわ』
『犬ですね』

『だから犬じゃねーんだよけどイジメられてょアンバーは犬の子犬の子ってよ』

『大将も辛かったなぁ…』

『この話するとよみんな共感してくれんだよぉ』


そこに思わぬ珍客が□

□□

『こんばんわ?』
『兄貴?』

『ガリバーダイナガリバーとギャロップダイナだミホシンザンとトウカイテイオー』

『どうも兄弟ですよね良いなぁ?』
『ギャロップ…ダイナさん…』


『テイオー君こんばんわ僕の本は……読んで…ないよね(笑)』
『見たいような…見たくないような』

『ダイナよぉ息子さんの前で本の話すんなよぉ』

それから盛り上がる飲み会

『そんでさ?お父様ったら…昼飯食いながら「昼飯まだか」って聞くんですよ』

ブハハハハハ??


『コイツは最高だやっぱ面白いじゃねーかよ会長さんよ』
『ウチは外国馬だったからあんま話した記憶ねーもんな』
『だよなガリバー良い親父さんだよ会長さんはよ』


□

『テイオー君飲んでないじゃないか?』
『ダイナさんは…父上の事…嫌いなんですよね』

『嫌いアハハハ?そんな訳ないじゃないか僕の本を誤解してないか』
『だってアイツは泣き虫って明らかに…』

『タイトルはちょっと捻ったけど…中身は副会長への尊敬だよ僕がたまたま勝ったレースで負かした相手が…副会長だったから今も僕はこうやって名前が売れてるんだから』
『ホントですか』

『読んでみてよ是非お父様にも』

『ありがとうございます』


そして帰宅したテイオー□

『ただいま帰りました』
『遅いな何時だと思ってるんだ』
『ちょっと飲んでまして父上…これ読んでみてください』
『なに表紙がないぞ』

『とりあえず中身を読んでください』


次の日の朝…



『テイオーギャロップダイナを名馬会にスカウトしろ』


偉大なる単純親父□


『ニホンピロウイナーですスタミナが無くてもみんなで助け合えば力になるゆっくりでも大丈夫』