名馬会ダョ全員集合110(昭和と平成のライバル共演)

誰にでもいる忘れられない相手…

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『オグリよ今日空いてるか』
『はい』
『飲みに行こうやたまにはいなり一で良いか』
『いなりすか…もっと良い店行けば良いのに』


「回転いなり寿司 いなり一」

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『はいよいなり寿司だよ』
『解ってるよ…たまには他のメニュー考えたら』
『べらんめぇこちとらいなり寿司一本だぃ』

『イナリ君さすが美味いよ』
『ありがとうございやすいや白い稲妻に褒められたら…冥利に尽きやすわ』
『…良いですよお世辞は…』

話は盛り上がる□

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『タマモさんは僕が出てきてどんな気持ちでしたか』
『俺は条件馬だったからなぁ?たいした意識は無かったよな』
『でも初対決の時はかなり盛り上がりましたよね』
『あぁ気合い入った芦毛最強対決だもんよ?』
『正直こんな強い馬がいるのかって感じましたよ』
『俺だって?4歳のガキが俺に食らいつくんだから…怖かったぜ』
『はぁ?懐かしい…イナリ…もう一杯くれよ』

『はいよボーイニンジン酒』
『へい』


話題は旧友に

『クリーク君が無職って聞いたけど』
『そうなんすよあの野郎…ハゲちゃうわ太っちゃうわ面影ないんす』
『イナリボーイさんも…変わっちゃったよな』

『ボーイさん』
『へい』
『テメェじゃねーやボーイ黙って皿洗ってろ』
『ほら…前に写真見せてもらったじゃん(笑)』
『あぁサッカーボーイさんな…』

ガラッ □

『へいらっしゃい』
『邪魔するぜぃ…』
『お客さん珍しいねぇ尾花栗毛』

『おまっサッカーボーイじゃないか』
『なんですか……タマモさんじゃねーすかってことは…テメーがオグリか白髪だらけじゃんか』
『はい……すっかり』
『お前も…ジジイだな相変わらず…サッカーしてんのか』

『いやぁ?トシですしね…今は監督っす「ガラスの脚」なんて言っても…誰も解りませんわ』
『お前のシュートは凄かったけどなぁ?』
『まぁ過去の栄光です…まだ種牡馬もしてるっすよ』
『ミラクルやトップロードって…ホントにボーイの子供なの』

『なんだとオグリ間違いなく俺の子だ』
『だって…親父の倍以上走れるじゃん…』
『うるせーな親父に似ないガキだっているわ』

『おいおいとりあえずお客さん注文頼むぜぇ』
『……いなり寿司しかねーのかよ』
『…聞き捨てならねーな初めて来てなんだその言い草は』
『俺はな気性だけは荒いんだぞ』
『こちとら大井っ子だぃ』
『オメーかオグリの友達の田舎っぺは』
『なんだと』

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『タマモさん…だからイナリとボーイは合わせちゃマズイって』
『お互い知らないんだったな…キレると止まらないって』

『ガラスの脚のサッカーボーイ様を知らねーのか』
『いつの話だ老いぼれが』



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『話しようと思ったけど……またにしよ』(クリーク)

ライバル+ライバル…世代を超えた共演でした