チョーノと的場文男?(舞踊)

俺がハタチを過ぎて…もう帝王も50過ぎ
竹見さんやサブチャンも50代で辞めたし…帝王もかな
バイトも忙しいので…なかなか行かれなかったんですが、友達と大井に□もうビクビクせずに馬券買えるよ…本音はTVで感じたモヤモヤを取りたくて

昔みたく帝王から買っても当たらないんだよな□TV中継を観てたんで、馬券の買い方も柔軟性が出てきたしかし…モヤモヤは馬場に行っても変わらなかった

『的場さん…なんだありゃ』

見れば馬の上で屈伸し、ムチも連打ではなく飛び上がりながらの一発を繰り返し手綱をぐにゃぐにゃしながら駄々っ子のガキみたい…馬から落ちそうだ
ズブい馬だけかと思っても毎レースやってる

『的場はスゲー追い方だよな』
『笑えるわあのオヤジ』

チラホラ聞こえるお客さんの声やっぱりだ…さながら踊りのような追い□
いつからか大井のファンが『的場ダンス』『文男の舞い』と名付けた…
調べてみると、07年に馬に蹴られ、内臓を損傷したのが関係あるように思います帝王賞では踊ってましたから

昔と変わらない豪快な動きなどと書かれる事がありますがこれは間違い昔はあんなじゃなかった確かにアクションは派手でしたが、もっと力強さがある追いだった□今は豪腕じゃなく『踊り』だ

しかしこの的場ダンスが…無性にカッコ良く見えてしまった
近年地方競馬も騎乗フォームがキレイになり、サブちゃんや桑島さんのような俗に言う『地方らしい追い』をする騎手が少なくなったからだ…

前に竹見さんとのイベントで言ってたっけ…

『的場君だから馬が動ぐんだかりゃね若い人がマネしでもダメでしょにぇ』
『僕も竹見さんみたいに乗りたくて勉強したけど…追ってからが強引なんでね』

周りがキレイだから余計目立つ□
体全体の激しい動きで□バカな大井の馬を必死に前に進ませる帝王
馬への負担は計りしれないが…大井は馬がバカなんだから関係ない
内田が中央入りしても、勝ち鞍は戸崎に抜かれてしまいましたが、やっぱり1番は帝王だ


こうして休みを見つけては数ヶ月に何回か行く生活が続きます

同時に帝王の勝ち鞍も…積み上がり
5500…5600……5700…
去年ついに6000勝を達成
達成レースはコアレスコマンダーで帝王らしい先行抜け出しでした

竹見さん、キングに継ぐ偉業□
次開催の大井競馬場は的場祭りになってました(笑)相変わらずだ□
エルウイングで売ってた6000勝Tシャツが買えなかったのが残念
生観戦した帝王賞当日に行われたセレモニーは涙しました

『こうして6000勝出来ましたのも…ひとえに馬主さん始め、調教師さん、競馬関係者の皆さん、そしてご来場頂いているファンの皆様のご声援のおかげで6000勝が出来た事は…喜びと感謝の気持ちで一杯でございます
これからも、大井競馬のため地方競馬のために一生懸命に騎乗し、ファンの皆様のご声援に応えるよう一生懸命騎乗しますのでごせいえ…ごせ……あの…よろよろ…よろし…ご声援の程よろしくお願いいたします』

カミカミ芸に場内涙ながらに爆笑…そして拍手□
俺もこれはジーンときましたね
YouTubeに動画があります
こうしてトシを取りながらも、その魂で肉体に鞭打ち騎乗を続ける帝王気付けば毎開催通う、Mr.TCKに変貌していたオレ□
そして今年の春イバルとの戦いが久々にクローズアップされます続く