名馬会ダョ全員集合153(ネイチャ店長の有馬記念)

有馬記念が迫ったこの時期異様にピリピリするのは…この馬だ


□『レストラン・ブロンズ』

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『バド?三番テーブルって大盛りか』
『えっ大盛りは四番テーブルだよ』
『おいおいしっかりしろや若手2頭』

『バカがテキパキやれよテキパキ』
『店長すいません』
『そこ焦げが甘いイマイチの味にならないぞオイシェイディあくびすんな』
『すんまへん』

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『なんすかあれ…』
『シェイディ…有馬だよ有馬』
『えっ』
『店長は有馬記念が近づくとな…毎年あぁなんだ□思い入れが強いから』

『くぉら?5番テーブル4分待たせてんぞ3分で作るんだ』

閉店□


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『みんな……すまない有馬記念が近づくとダメだ』
『俺らは慣れてるよ店長』
『ビックリしたろバドとシェイディは(笑)』

『はい…優しい店長があんなに怒鳴るなんて』

『思えば91年…初めて出た有馬は2番人気でね…』

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『始まった、帰るぞ……』
『バド…早く』
『はいでもシェイディ君が』
『毎年誰かが付き合うんだから(笑)』


『俺はあの年だけ…勝とうと思ったんだ今考えれば…フッ…バカだったよね』
『それで』
『懸命に差したが3着だった…』
『あぁ…』

『だがスタンドを見ると「ネイチャ頑張ったな」「来年は勝てよ」って…励ましが聞こえるじゃないか…心に響いたよ』
『へぇ??』

『…3着って負けは負けだけど…不思議な感覚しないか』
『はい?』
『2着ほど悔しくないし着外ほど落ち込まない…不思議な着順だ』
『あの…明日早番なんで…』

『そして翌年は気楽な気持ちで走ったマックイーンは不在だったが…副会長の息子さんが人気だったなぁ?』
『そうですか…』
『息子さんは怪我をして沈んだそして俺は必死に追い込んだが……また3着だった』
『はぁ…』

『信じられるかい俺に先着したのは、センBARのママだよ(笑)懐かしいなぁ?この時思ったんだ来年もまた3着に入ってみせると』
『明日聞きますんで…今日はこれで…

『93年…ハヤヒデ君にチケット君…それにベガ、ママも人気だったテイオーは一年ぶりでね』
『……はい…』
『おかげで人気は最低ラインだった…でもね決して諦めなかったよ直線…俺は外を回って追い込んだ』
『ふぁ?』

『必死に走ったら…3着に入れたテイオーの奇跡の復活の後ろで…俺も感動に浸ったんだ』
『グゥーー』

『3年連続3着…こんな幸せは無かった□□□94年も3着狙いで走ったが、残念ながら力が落ちていた』
『…』

『95年は出走も叶わないと思ったが…参加出来たんだG1ではフタ桁着順の俺に…ファンは『今年も3着頼むよ?』『複勝かったよ』って声援をくれた…(涙)涙でレースどころじゃなかった』
『…』

『96年は…ファンにも申し訳なくてねロイスやルソーが受け継ぎ…二十一世紀に入っても…キミやバドちゃんのような馬が現れた有馬記念さ』
『』

『負け続けるのは恥ずかしいかもしれない…けどね…応援してくれるファンの為に一生懸命走る事絶対に忘れてはいけない……長くなったかなじゃあまた明日ね』


□『ほぇ…あっ店長……94年は…あらっ』

今年の3着馬は何か