名馬会ダョ全員集合154(ブライアン・アマゾンの有馬記念)

有馬記念…彼と彼牝の初めての出会いの場所である


時は1994年

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『シーザー見ろよ…アイツがナリタブライアンだよ』
『兄貴も苦手だが…シャワーさん声かけて』
『無理…なんてオーラなんだよ』

たじろく古馬

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『なんだコイツ』
『やぁキミ名前は』
『…うるせぇよ』
『ウルセイヨーかぁハイセイコー産駒ナリタブライアン史上5頭目の三冠馬さ』

『…三冠馬それ美味ぇのか』
『ウルセイヨーはG1勝ちは』
『エリザベスなんとか杯と阪神なんとかステークス』

『牝馬なのに立派だねでも手加減はしないからね…僕は…これからあの偉大な…』
『熱い牡嫌いだから黙ってくんね』

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『変わった牝だなぁ…』

そしてレーススタート□


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『うらぁ???逃げるぞ??バカ野郎』
『ターボのバカまたやってらぁ』
『しゃあねーな(笑)』

『このペースならあの逃げ馬はバテる…ここでジッとしていよう勝負は最終コーナーだ』


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『はぁ…はぁブェッ』
『よしこっから一気に突き放すん…タバコのニオイ……なにぃ』

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『ウルセイヨーなぜ付いて来れるんだ』
『テメー速ぇんだな』
『なっ…なんて牝馬なんだ』

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『あの4歳達速ぇ』
『バケモンだ』


『5馬身はブッち切るぞなにまだ来てるの?』
『…お前速ぇな?やるじゃん』


「ナリタブライアン4冠達成?ヒシアマゾン」

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『キミ…凄い強いよビックリした』
『上から目線で喋んな…お前鼻の病気か変な輪っか付けてよ』
『シャドーロールさイカすでしょ』
『鼻の病気だろ』


翌年も


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『輪っか…オメェすっかり弱くなったな』
『脚が思うように動かないんだ…』
『アタイが1番人気だかんな去年みてぇに走れよ』
『今日も自信ないよ…』

スタート

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『ハァ何6番に入ってんだよテメェ8番だろ』
『僕ジェニュインですけど』
『6番も鼻の病気かよ8番も…ぷっ……キャハハハハ?超ウケんだけどちょ…一回出させて』

ザワザワ

『はぁ?なぁお前マジでさ…』

ガシャン

「ヒシアマゾン出遅れてしまいました」


1996年も彼女は走った□

『…知らねぇヤツばっかだな?砂かけ』
『…アマゾンアンタ3年連続出走』
『…暇だからよテメーこそ芝にしゃしゃり出てくんなよな』
『暇つぶしよ』

スタート

『オイだれか屁こいたろハゲ』
『俺じゃねーよ』
『ローレルか』
『違う違う』

『エヘッ…』
『テメ?去年のなんちゃってブライアン』

ガシャン

「ヒシアマゾン今年も出遅れました」



そして現在



『輪っか?ジェニュインってヤツ元気か』
『元気だよ』
『…両サイド輪っかとかマジ笑えたわ』
『はぁ?あれから16年か有馬記念で運命の出会いなんてあるのかなぁ』


『ねぇよ』
『可愛くないなぁ…』


今年はどんな出会いが生まれるでしょうか□