石崎隆之 56歳

本日1月29日
『キング』石崎隆之騎手が56歳になりました

15年連続リーディングジョッキーに輝きグレイドショウリ・アマゾンオペラ・アブクマポーロ・サプライズパワー・トーシンブリザード……南関東を代表するほとんどの馬に跨がって来ました□
80年代後半?2000年代にかけ…足掛け20年近く『ザキフミ時代』として南関東を席巻

今のファンに質問したい石崎隆之と言えば

『昔は凄かったらしいね』
『滅多に乗らない人』
『オッサンの方の石崎』
『老害』



幼少時、彼の全盛期を目の当たりにした俺は胸を張って言える□
日本の歴史に残る『キング』であると

内田や戸崎をNo.1ジョッキーとは認めないのも…これでしょうね
彼が凄すぎたから

上手い騎手は数多く居ましたがしかし彼とは違った…
一言で言えば『クレバー』で『冷静沈着』人に寄っちゃ…つまんないと思われがちです
確かにその騎乗は気持ち悪さを感じるくらい(笑)

スタートから中団に包まれ向正面でも後方…

(オイオイ大丈夫かよ)

しかしいつの間にか彼は1着でゴールしている気が付いた時には絶好位を確保し…抜け出している□道中包まれるのも計算済みだ
大レースでのガッツポーズも無し
ポーロの大賞典でのガッツポーズが唯一じゃないかな□

まさに精密機械

計算し尽くした騎乗…レース前に相手馬のデータを確認し□この馬はどんな馬で、どんな騎手が乗るのか、ペースは速くなるか遅くなるか…果てはこの馬が出遅れた場合は何が逃げるか…
騎手の特徴から馬のクセ、全てを把握しレースに臨む
そして自分の騎乗馬が100%の力を出すにはどう乗れば良いか□

南関4場それぞれのコースを知り尽くした、彼だから出来る無駄の無い位置取り・コース取り……

そう石崎隆之の手の上で踊らされていた
そしていとも簡単に理想的なレースをやってのける技術

そんな彼の計算から唯一外れていたのが、誰あろう的場文男でしたが□脚質を自分本意に変えてしまう帝王□安定度は遠く及ばなかった

究極のワンパターン大井競馬場では勝利への近道でした
帝王が完璧にイン3を確保しても…キングは前に出る
彼にはスタートからゴールまでが見えている

帝王が『黙って俺について来い』タイプなら、キングは『デートプランを全て決めて来る』タイプ

さらにリーディング時代は勝ち星の計算までしていてカレンダーに一日一日の勝ち星を記入したそうです
『この月は〇勝すれば、最終的に400勝てる』
とか(笑)

そんなキング石崎も息子、駿がデビューしリーディングに顔を出すようになった辺りから現在の
省エネ騎乗が目立つようになりました
まるで健康の為に騎手をしてるかのごとく

毎年コンスタントに勝利数は減って…昨年は22勝400を軽く越えてたのに

この全盛期からの落差が…昔のファンにも今のファンにも反感を買われている理由かもしれない
一開催10鞍あるかないか、そりゃ50過ぎてフル騎乗する帝王がバカなだけで、おかしくはない

彼の場合は中央にも乗りに行ってたし
□…息子もそれなりの騎手になった
恐らくホントに近いウチに「その時」は訪れるはずです

駿の騎乗ぶりは父に全く似ていない
駿も比較されんの嫌だろうし自分なりの騎乗でリーディング目指してほしい

キングが駿に言った言葉

『カッコ良く乗れよ』
だそうです
無口なキングらしい言葉だなぁ□

キング石崎…誕生日おめでとうございます□